2015 Fiscal Year Annual Research Report
機能性RNAネットワーク解析に基づく腎癌低酸素耐性機構の解明
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26861276
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
千代丸 剛 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 客員研究員 (60593796)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | microRNA / 腎細胞癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、腎細胞癌患者で発現が低下しているmiRNAを指標にして、低酸素環境下における腎癌の耐性機構の解明を目的としている。 我々は臨床腎細胞癌と正常腎組織検体におけるマイクロRNA発現プロファイルを作成し、このプロファイルに基づいて癌抑制型マイクロRNAの研究を行ってきた。候補となるマイクロRNAの発現はPCR法により腎癌細胞株と臨床腎細胞癌検体において測定された。またこれらの発現導入細胞株を用いて、細胞増殖・遊走・浸潤・アポトーシス・細胞周期アッセイなどの細胞機能解析を行った。ルシフェラーゼアッセイは標的遺伝子の3末側非翻訳領域にマイクロRNAの結合サイトが実在するかどうかを確認するために行われた。 我々は腎細胞癌においてマイクロRNAが主導するcancer pathwaysに注目した。我々はmiR-135a、miR-143、miR-145、miR-1291などは重要な癌抑制型マイクロRNAであり、Warburg 効果(GLUT1、HK2、MYC)に関わる遺伝子を制御していることを見出した。これらの癌抑制型マイクロRNAの発現低下はWarburg 効果を活性化して低酸素環境下の癌の進展・転移に関わる重要なプロセスとなり得ることが示唆された。
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