2014 Fiscal Year Research-status Report
メタボリックシンドロームの改善による尿路結石症予防効果の検討
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26861291
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
射場 昭典 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00423939)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 尿路結石症 / メタボリックシンドローム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、減量による尿路結石予防効果の検討については、本学附属病院泌尿器科外来を受診した肥満を合併した尿路結石患者および内分泌内科を受診した肥満/糖尿病患者を対象として、①身体情報:年齢、性別、身長、体重、BMI、腹囲、血圧、②結石情報:部位、サイズ、数、初発/再発、結石成分、③既往歴:高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、薬歴、結石歴(初発年齢、再発回数)を調査した上で、食事療法や運動療法による減量プログラムの開始前および開始後に①身体情報:体重、BMI、腹囲、血圧、②血液検査:T-Chol、TG、HDL-C、FBS、HbA1c、インスリン、UA、Ca、Na、K、P、Cr、③24時間尿検査:尿量、pH、クエン酸、シュウ酸、UA、Ca、Mg、Na、K、P、Crを測定し、データ集積を行っております。 メタボリックシンドロームに用いられる薬物による尿路結石予防効果の検討については、ヒトのメタボリックシンドロームに類似した病態を呈するOLETF (Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty)ラットと対照のLETO (Long-Evans Tokushima Otsuka)ラットを用いて、実験を開始するところです。研究代表者は、OLETFラットではチアゾリジン誘導体であるpioglitazoneによって酸性尿の有意な改善がみられることを報告しており、高脂血症治療薬や降圧剤でも検討を行う予定です。 これらの研究を遂行することにより、減量や薬物療法によるメタボリックシンドローム/インスリン抵抗性の改善によって尿路結石リスクが低下することを示すことが可能であると考えております。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
減量による尿路結石予防効果の検討(計画1)とメタボリックシンドロームに用いられる薬物による尿路結石予防効果の検討(計画2)を並行して行う予定にしていましたが、時間的な問題から計画1に重点をおくことにしました。そのため計画2についてはやや遅れ気味となりました。
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Strategy for Future Research Activity |
減量による尿路結石予防効果の検討(計画1)については、引き続き症例の集積と観察を継続していく予定です。 メタボリックシンドロームに用いられる薬物による尿路結石予防効果の検討(計画2)については、動物実験をすすめていくとともに、動物実験で有効性が確認された薬物を投与する患者を対象として、治療開始前および3ヵ月後、6ヵ月後、12ヵ月後に計画1と同様の項目を調査し、尿路結石形成リスクの低下がみられるかを検討していく予定です。
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