2014 Fiscal Year Annual Research Report
ピロール・イミダゾールポリアミドおよび食品由来物質による前立腺癌新規治療の開発
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26861302
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大日方 大亮 日本大学, 医学部, 助教 (20624886)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / ポリアミド / 融合遺伝子 / イソフラボン / エコール |
Outline of Annual Research Achievements |
各前立腺癌細胞株におけるTMPRSS2-ERG融合遺伝子の発現をreal time PCR にて測定したところ、VCaP細胞は通常状態で発現しているが、LNCaP 細胞はDHT刺激を行った場合のみ検出可能なレベルでその発現が観察された。また、PC3細胞では融合遺伝子の発現は観察されなかった。次に既に特許出願しているTMPRSS2-ERG抑制ポリアミドを各細胞株に投与して融合遺伝子の発現レベルを調べたところ、ポリアミド投与下のLNCaPでは有意に発現が抑制されていた。VCaP細胞においてはTMPRSS2-ERG抑制ポリアミドによる発現抑制効果は観察されなかった。MTS assayによる細胞生存率の定量では、DHT刺激とポリアミド処理したLNCaP細胞において、細胞増殖の有意な減少を示した。また、PC3細胞とVCaP細胞では増殖抑制は認められなかった。このことより、 TMPRSS2-ERG抑制ポリアミドは、すでに発現している融合遺伝子には影響を与え無い代わりに、新規発生ならびに染色体転座を抑制させ、細胞増殖能に影響を与えることが判明した。一方、同様の実験手法で、LNCaP細胞に大豆由来イソフラボンの代謝産物であるエコールを投与し、アンドロゲン依存性細胞増殖能および遊走能への影響、ならびにTMPRSS2-ERG融合遺伝子の発現を検討したところ、エコール投与したLNCaPにおいて、有意に細胞増殖能、遊走能が抑制され、TMPRSS2-ERG遺伝子の発現抑制が確認された。結論として、TMPRSS2-ERG抑制ポリアミドならびにエコールは、融合遺伝子の発現を抑制することにより前立腺癌の発癌ならびに進行を抑制しており、上記2剤を併用することにより、強力な抑制と癌細胞増殖抑制効果が得られる可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Pyrrole-imidazole polyamide targeted to break fusion sites in TMPRSS2 and ERG gene fusion represses prostate tumor growth.2014
Author(s)
Obinata D, Ito A, Fujiwara K, Takayama KI, Ashikari D, Murata Y, Yamaguchi K, Urano T, Fujimura T, Fukuda N, Soma M, Watanabe T, Nagase H, Inoue S, Takahashi S
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Journal Title
Cancer Science
Volume: 105
Pages: 1272-1278
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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