2014 Fiscal Year Research-status Report
婦人科悪性腫瘍におけるTFの発現と過凝固状態についての研究
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26861310
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
櫻井 学 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30638979)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | tissue factor / venous thromboembolism |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、「婦人科悪性腫瘍におけるTFの発現とVTEの関連についての解明」を行う予定であった。既に染色済みであった181名のほか、11名を追加してTFの発現のほか、データの解析を行い論文化を目指している。 一方で、もともと平行して進めていた研究を論文化することができた。タイトルは「High Pretreatment Plasma D-dimer Levels Are Associated With Poor Prognosis in Patients With Ovarian Cancer Independently of Venous Thromboembolism and Tumor Extension」である(International Journal of Gynecological Cancerにaccept)。当院で初回治療を行った卵巣癌134名において、初回治療前のD-dimer ≥ 2.0 μg/mLの群は D-dimerは凝固カスケードにおいてフィブリンがプラスミンによって生じる分解産物であるため、今回の結果は悪性腫瘍において過凝固状態が病変の進展などに関与する可能性を示唆するものと考える。 この結果もふまえ、今年度はTF発現とVTEの関連についての解明をより詳細に行っていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該研究と関連のあるデータを論文化することができたものの、本来の研究をまだまとめることができていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
対象のデータは整理できているので解析を進めて論文化を目指す。
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Causes of Carryover |
240,000円は論文掲載料として使用予定であったが、科研費使用状況の報告時点では論文の校正途中で掲載日も確定していなかったため、次年度使用とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文掲載料に充てる予定である。
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