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2014 Fiscal Year Research-status Report

microRNAは子宮内膜症間質細胞の病態形成に関与する

Research Project

Project/Area Number 26861336
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

阿部 若菜  大分大学, 医学部, 病院特任助教 (30457618)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords子宮内膜症 / micro RNA
Outline of Annual Research Achievements

培養子宮内膜症間質細胞と正常子宮内膜間質細胞におけるmRNAならびにmiRNAの発現をmicroarrayを用いて網羅的に解析し、正常子宮内膜間質細胞と子宮内膜症間質細胞において発現変化するmRNAならびにmiRNAを抽出し、その中から子宮内膜症間質細胞で異常発現する9個のmiRNAを抽出した。さらにクラスター解析によって、正常子宮内膜間質細胞と子宮内膜症間質細胞では発現パターンが明らかに異なることを発見した。
これらのmiRNAのうちで、子宮内膜症間質細胞において発現低下するmiR-196bに着目した。細胞増殖を促進する遺伝子であるc-mycが子宮内膜症間質細胞で増加していること、miR-196bを子宮内膜症間質細胞に過剰発現させるとc-mycおよび apoptosis抑制作用を有し子宮内膜症間質細胞で発現が増加しているBcl-2の発現が減少することが示され、c-mycおよびBcl-2はmiR-196bのtarget geneであり、子宮内膜症間質細胞での発現増加はmiR-196bを介することが考えられた。miR-196bの発現減少により、子宮内膜症間質細胞の増殖は亢進し、apoptosis抵抗性になることが示唆された。またmiR-196bとHOXA10の発現に相関があり、miR-196bとHOXA10は子宮内膜症間質細胞において同じ制御機構で発現が低下していると考えられた。さらに子宮内膜症間質細胞をDNA脱メチル化剤で処理すると、miR-196bとHOXA10の発現が増加したことから、これらはメチル化により発現が低下していることが示された。MSPで子宮内膜症間質細胞においてmiR-196b geneのメチル化が起こっていることが確認できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

第66回日本産科婦人科学会学術講演会の一般演題で、研究の成果を報告した。

Strategy for Future Research Activity

他の発現異常を示すmiRNAの機能解析を実施し、また、miRNAに加えてmRNAの発現解析をmicroarrayを用いて網羅的に行い、子宮内膜間質細胞において異常発現するmRNAを同定したい。

Causes of Carryover

データの処理に時間を要したため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

計画していた実験を随時施行していく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 子宮内膜症間質細胞ではmiR-503の発現が低下し、その増殖促進とapoptosis抵抗性に関与する2014

    • Author(s)
      阿部若菜
    • Organizer
      第66回日本産科婦人科学会学術講演会
    • Place of Presentation
      東京国際フォーラム(東京都千代田区)
    • Year and Date
      2014-04-18 – 2014-04-20

URL: 

Published: 2016-06-01  

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