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2016 Fiscal Year Annual Research Report

chochlea regeneration by Muse cell

Research Project

Project/Area Number 26861356
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

小泉 優  山形大学, 医学部, 医員 (80723585)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords再生医学 / muse細胞 / 内耳 / 蝸牛器官培養
Outline of Annual Research Achievements

本研究ではMuse細胞を用いて有毛細胞やラセン神経節細胞を再生させることが目的である。
Muse細胞はリポフェクションによりGFPを導入したhMSCから、FACSを用いてSSEA-3陽性細胞として単離した。さらにex vivoの実験系として新生児マウスの蝸牛組織を単離し、Muse細胞との共培養を行った。単離した蝸牛組織は共培養を始める前にゲンタマイシン 35μMで48時間処理することで有毛細胞を傷害した。Muse細胞は自発的に障害部位に遊走し、組織特異的細胞に分化する特性があると推測されているため、薬剤による分化誘導は行わなかった。なお、Muse細胞はGFP陽性細胞として区別される。
前年度は、組織保護および3次元構造の保持の目的で、コラーゲンゲルに包埋した状態で培養を行う方法を考案し、本年も同方法での研究を継続した。このシステムにより、長期間の組織培養による組織の劣化が抑えられ、組織が固定されることによりその後の免疫染色などの解析が容易となった。
本年度は共培養したMuse細胞が、1-2週間程度の期間で神経マーカーである抗Tuj1抗体陽性となっていることが確認できた。しかしながら有毛細胞のマーカーであるMyo7aは陽性とならなかった。Muse細胞は誘導をかけずとも神経へ分化する可能性は示されたが、有毛細胞へ分化させるためには誘導因子の添加などさらなる培養条件の検討が必要と考えられた。
近年、蝸牛の機能障害においては聴神経の易障害性による影響が注目されている。本研究では主に有毛細胞の再生の可能性について解析を進めていたが、Muse細胞が神経マーカーである抗Tuj1抗体陽性となったことに注目してみると、今後は神経再生の可能性に関してさらに解析を進めることで、聴神経の易障害性に起因する蝸牛の機能障害に対するMuse細胞の有用性が示される可能性が考えられた。

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Published: 2018-01-16  

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