2017 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部癌に対する化学放射線治療後の新しいPET検査による評価の検討
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26861361
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
呉 明美 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 医員 (20368088)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Cu-ATSM / FDG-PET / 頭頸部癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、頭頸部癌患者のstageⅢ以上を対象に、治療前にFDG-PET-CT検査、Cu-ATSM-PET検査、FLT-PET検査で評価し、術前放射線治療後に再度各検査を行うことを目標としていた。29年度からCu-ATSMの院内供給が可能となったが、その後の本研究でのプロトコール作成と倫理委員会での承認が難航している。一方で、当院ではFDG-PET-MRIの撮影が可能となった。また当初予定していた各PET放射線核種でのPET検査はPET検査単独の予定であったが、PET検査単独の撮影装置が破損したため、今後はすべてPET-MRI検査を行うことになる。PET-MRI検査はPET-CT検査と比較して、より集積部位がクリアに判定できるというメリットがあり、骨や歯科治療による金属のアーチファクトで原発巣のTNM分類が困難となる造影CT、造影MRI、FDG-PET-CTよりTNM分類においては有用と考えられる。当科で加療前後のある程度ボリュームのある頭頸部腫瘍の症例において、PET-MRI検査を施行した。29年度に本研究でPET-MRIを施行した総数は53人で、その内訳は外耳道2人、口腔21人(頬粘膜1人、歯肉6人、舌癌12人、口腔底2人)、鼻腔1人、上顎2人、中咽頭14人(側壁・後壁8人、舌根部3人、扁桃3人)、下咽頭4人、喉頭2人、耳下腺7人、下顎1人であった。PET-CT検査と比較するとPET-MRI検査でT分類が変わる症例を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
29年度からCu-ATSMの院内供給が可能となったが、その後の本研究でのプロトコール作成と倫理委員会変更申請が難航しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
Cu-ATSMの院内供給が可能なので、本研究のすでに承認されているプロトコールに変更を付け加えて倫理委員会に承認をもらい、当初からの予定であった本研究における頭頸部癌患者のstageⅢ以上を対象に、治療前にFDG-PET-CT検査、Cu-ATSM-PET検査、FLT-PET検査で評価し、術前放射線治療後に再度各検査を行う。
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Causes of Carryover |
29年度からCu-ATSMの院内供給が可能となったが、その後の本研究でのプロトコール作成と倫理委員会への変更申請が難航していたが、本研究のすでに承認されているプロトコールに変更を付け加えて倫理委員会に承認をもらい、当初からの予定であった本研究における頭頸部癌患者のstageⅢ以上を対象に、治療前にFDG-PET-CT検査、Cu-ATSM-PET検査、FLT-PET検査で評価し、術前放射線治療後に再度各検査を行う。
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