2015 Fiscal Year Research-status Report
老人性難聴発症に関与するSNPsの探索に関する研究
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26861366
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
鈴木 伸嘉 信州大学, 医学部附属病院, 医員 (20377641)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 老人性難聴 / 遺伝子 / SNPs |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、前年度までに引き続き日本人高齢者700名を対象に先行研究において老人性難聴に関連があると報告されたSNPsの遺伝子近傍のハプロタイプを日本人のハプロタイプを比較し、日本人のハプロタイプ情報に基づいた近傍の代表となるTag SNPsについてTaqMan genotyping法により遺伝子型決定を行った。現在、解析結果を基に各サンプルの聴力データと組み合わせて、有意に老人性難聴に関連するSNPを統計学的に検討している。 また、COCH、CDH23など既知難聴原因遺伝子が、遅発性の難聴を引き起こすケースがあることが知られていることより、同様に700例を対象に既知難聴原因遺伝子の遺伝子解析を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり、日本人のはプロタイプに基づいたTag SNPsの選定を行うとともに、既知難聴遺伝子の解析を開始することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、27年度に引き続き、COCH、CDH23など既知難聴原因遺伝子が、遅発性の難聴を引き起こすケースがあることが知られていることより、既知難聴原因遺伝子の遺伝子解析を進める。 また、老人性難聴は加齢現象の一つでもあるため、内耳において機能を担う遺伝子の障害だけではなく、アポトーシス、酸化ストレス、神経変性疾患、代謝疾患、循環器疾患など他の疾患と関連している可能性があることより、他の加齢現象やアポトーシス、酸化ストレス、神経変性疾患、代謝疾患、循環器疾患において疾患との関連が報告されているSNPsの解析を行い患者の聴力データと比較検討する。
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