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2015 Fiscal Year Research-status Report

頭頸部癌細胞に対するCetuximabの効果予測因子と浸潤メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 26861413
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

小柏 靖直  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60633956)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords遊走能阻害 / 効果予測因子
Outline of Annual Research Achievements

頭頸部癌細胞株におけるCetuximabの細胞増殖抑制効果は非常に低く、臨床における高い奏功率を説明するためには細胞増殖以外の作用を証明すると考えin vitroにおける実験を行った。いくつかの頭頸部癌細胞株において細胞遊走阻害が確認され、さらに細胞株を増やして検討した。細胞内のシグナルを検討することにより、Cetuximabによる頭頸部癌細胞の細胞遊走阻害に関与するいくつかの有力な知見を得ている。最終年度の計画としては、これまでに得られた知見をまとめ、経路についてさらに深く掘り下げていく予定である。

Cetuximabの効果予測因子として、いくつかの転写因子についてPCRによる後ろ向きの探索を行っているものの、これまでに有意な結果を得られていない。頭頸部癌においては、HPV陽性中咽頭癌と比較してHPV陰性症例では放射線感受性が劣り予後も不良である。そのため本研究では予後不良なHPV陰性症例についての検討を中心に行ってきた。しかしながら、Cetuximabと放射線の大規模比較試験のsub解析では、CetuximabはHPV陽性の中咽頭癌でのみ生存に関する有意な上乗せ効果があることが最近になって報告されており、頭頸部癌でのCetuximabの効果予測はHPV陽性症例に絞った形で検討を進めていくことが必要かもしれない。次年度はHPV陽性の中咽頭癌について、転写因子、T細胞との関連、免疫チェックポイント分子との関連を含めてさらに深く検討を進めていく方針である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

効果予測因子については現時点では有力な候補を見いだすことが難しい状況である。理由として、頭頸部癌に対するCetuximabの効果がHPV陽性の中咽頭癌に限定されている可能性があげられる。

Strategy for Future Research Activity

遊走、浸潤抑制に関するさらなる細胞内シグナルの探求を進めていく。
効果予測因子については、HPV陽性中咽頭癌に関する検討を中心に進めていく方針とし、転写因子、T細胞、免疫チェックポイント分子との関連について検討していく。

Causes of Carryover

残額が購入試薬の予定額に満たなかったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度の研究費と合わせて、実験用試薬を購入する予定である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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