2014 Fiscal Year Research-status Report
視細胞におけるミトコンドリアの生理、病理学的役割の検証
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26861437
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 高志 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90631573)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 網膜変性 / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
視細胞特異的mitochondrial transcription factor A (TFAM)のコンディショナルノックアウトマウスを作成し、病理的にフェノタイプの検証を行った。TFAMをノックアウトされた細胞ではmitochondrial DNAの不安定性を生じる。ヒトではmitochondrial DNAに原因遺伝子を有する網膜変性のフェノタイプが知られているが、ヒトの病態とホモログと考えられるマウスを作成することに成功した。このコンディショナルノックアウトマウスにおいてTUNEL染色、cleaved caspase 3、AIFの免疫染色を行い、mitochondrial DNA instabilityに起因するapoptosisの評価を行い、また、cone photoreceptor, rod photoreceptorの経時的な変化を免疫染色にて行った。現在TFAMノックアウトによる視細胞死のメカニズムについてさらに考察するため、in vitroの系で評価を行っている。錐体視細胞の不死化細胞である661Wを用いている。ノックダウン、ノックアウトの手法にてmitochondrial DNA instabilityと視細胞死の関連を検討している。vivoでは行う事ができない、種々の細胞死のメカニズムについて関与を検討している。 TFAM transgenic mouseを入手した。遺伝性網膜色素変性マウスとの交配を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に沿って研究が行われている。実験環境に不備はなく、今後も進展させられると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで通り、計画に沿って研究を進める
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