2017 Fiscal Year Research-status Report
眼慢性移植片対宿主病によるマイボーム腺機能不全の病態解明と治療方針の確立
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26861468
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西條 裕美子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (80407105)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マイボーム腺 / 炎症 / 線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
・全身疾患に伴う重症ドライアイの原因となる眼類天疱瘡(ocular cicatricial pemphigoid:OCP)とStevens-Johnson症候群(SJS)によるマイボーム腺機能不全(meibomian gland dysfunction:MGD)症例のマイボーム腺(meibomian gland:MG)を生体共焦点顕微鏡を用いて観察した結果を、眼慢性移植片対宿主病(graft-versus-host disease:GVHD)によるMGD症例のMGと比較検討した。過去にGVHDによるMGD症例では、MG腺房の萎縮と瘢痕化を認めたことを我々は報告している。OCP/SJSによるMGD症例は、GVHD症例より高齢であったが、MG開口部の閉塞により、MGが拡張している症例が多かった。これは、GVHDによるMGDの病態には、より強い炎症が関与している可能性が示唆された。 ・マウスGVHDモデルの眼瞼病理組織にoil red O染色を施行し、MGを観察した。マウスGVHDモデルによるMGは、control群と比較し、MGの密度が少なく、MG腺房に脂質の蓄積を認めた。 ・MGは眼瞼に存在する組織であり、眼瞼の状態を評価することは、MGDの病態を追究するのに有用であると思われる。生体共焦点顕微鏡を用い、GVHDによるドライアイ症例の眼瞼血管を造血幹細胞移植後、ドライアイを発症しなかった症例と比較検討した。GVHDによるドライアイ症例では、眼瞼血管の拡張・吻合・血管新生が存在した。これは、線維化や虚血が関与している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第2子の育児休暇を取得後、平成29年11月から研究を再開したため、予定よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
慶應義塾大学ドライアイグループに所属しており、研究協力者として我々の施設の特任准教授である小川葉子准教授に協力および指導を仰ぎ、研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
昨年の11月から研究を再開している。幼少の子供が2人おり、遠方の学会参加が困難となったため、旅費が使用できなかった。 研究協力者として我々の施設の特任准教授である小川葉子准教授に協力・指導を仰ぎながら進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)