2015 Fiscal Year Research-status Report
免疫制御性遺伝子導入樹状細胞によるPU.1を介したEAONの抑制メカニズム解析
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26861471
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
松田 隆作 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (10449209)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 視神経炎 / PU.1 / 遺伝子治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
多発性硬化症に併発する視神経脊髄炎は、ステロイド治療などを行っても症例によっては両眼の失明に至る可能性のある疾患である。そこで、実験的自己免疫視神経炎モデルを用いて免疫細胞治療としての遺伝子治療の可能性を模索した。 我々は実験的自己免疫視神経炎(EAE)に対して、CGRP遺伝子導入樹状細胞およびIL-10遺伝子導入樹状細胞をもちいて、EAEの発症を抑制している。樹状細胞をマウスの尾静脈から投与し、その細胞はリンパ節、脾臓、視神経に遊走されELISAにおいて炎症性サイトカインを抑制していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
IRBPをマウスに免疫し、実験的自己免疫ぶどう膜炎を発症させ、免疫21日目に頸部リンパ節を用い、その細胞にsiPU.1をエレクトロポレーションし、PU.1の遺伝子を抑制したうえで、細胞のサイトカインを測定した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は実験的自己免疫視神経炎のメカニズムをさらに解析するために、IL-10やCGRPど移入した樹状細胞と、マウス内の樹状細胞(なにも移入していない樹状細胞)との関係をFACSや蛍光染色を用いて調べていく。
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Causes of Carryover |
一部の実験を平成28年度に繰り返したため マウスリンパ節内のPU.1の解析、リンパ節内のサイトカイン解析を繰り返した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験的自己免疫視神経炎や実験的自己免疫ぶどう膜炎に使用するマウス、試薬を購入する。 エレクトロポレーションを行う際のキット、免疫のためのMOGペプチド、IRBPを購入する。
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