2014 Fiscal Year Research-status Report
鎮静薬長期投与による免疫応答の検討:デクスメデトミジンとプロポフォールの比較研究
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26861517
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
楢原 創 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (30550032)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 免疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頚部腫瘍術後において、吻合部安静のために集中治療部に入室し48時間以上の鎮静が予定されており、本研究への協力の同意が得られた患者を対象として、使用する鎮静薬によってプロポフォール群(GroupP)及びデクスメデトミジン群(GroupD)の2群に無作為に割りつけ、両群にフェンタニルを1μg/kg/hrで持続投与を行った。1時間毎にRichmond Agitation-Sedation Scale (RASS)でそれぞれ鎮静の評価を行った。GroupPではプロポフォールの投与開始速度は3mg/kg/hrで行い、RASSが‐1より高い場合は0.5mg/kg/hr投与速度を増加させ、RASSが‐3未満の場合は0.5mg/kg/hr投与速度を減少させた。GroupDではデクスメデトミジンを投与速度0.4μg/kg/hrで開始し、RASSが‐1より高い場合は投与速度を0.1μg/kg/hr増加させ、RASSが-3未満の場合は投与速度を0.1μg/kg/hr減少させた。 術前・術後・POD1・POD2に動脈血を15ml採取した。各検体で、ナチュラルキラー細胞活性(NKCC)、リンパ球サブセット(CD3,4,8,16,19)、血中サイトカイン(IL-1β,IL-6,IL-10,TNF-α)濃度を測定し、経時的な変化の検討及び各群間の差についての比較を行った。また、通常検査項目として測定されている白血球数、CRP及び血糖値を記録し、同様に比較検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
手術件数の減少により、症例数が予定通り集まっていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も同様の研究を継続して行っていく。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅れのため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度の遅れの分を考慮し、当初の計画通り行えるようにする。
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