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2014 Fiscal Year Research-status Report

敗血症病態におけるmicroRNAによる単球系細胞内小胞体ストレス制御機序の解明

Research Project

Project/Area Number 26861527
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

石井 祥代  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40457958)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywordsmicro RNA / 敗血症 / 遺伝子治療
Outline of Annual Research Achievements

<目的>重症敗血症では、過剰な免疫抑制状態が生じると予後不良を来す。敗血症病態において単球系細胞が貪食能低下や細胞死を起こすことがわかってきており、我々はその細胞内情報伝達系として小胞体ストレスの変化に着目し、様々な病態制御に関与しているmicroRNA(miRNA)の発現による影響を検討し、敗血症病態に対する遺伝子治療の可能性を検討することを目的とする。
<方法>重症敗血症患者のヒト単球/マクロファージを分離し、次世代高速シーケンサーIon PGMシステムを使用して経時的なmiRNAの発現の変化を観察する。また、これにより変化を認めた細胞死・貪食能・炎症に関与していると考えられるmiRNAを選別し、Real time PCRで定量を行う。また、この時のヒト単球/マクロファージの貪食能などの機能の変化とmiRNA発現の変化との関係を検討する。
<結果および今後の予定>次世代高速シーケンサーIon PGMシステム導入に予想よりも時間がかかり、計画予定よりもやや遅れている。そのため現在のところ、データ数がまだ少なく、十分な解析を行えていない状態である。敗血症病態においてmiR-21などの発現の上昇による影響が示唆されてきているが、今後もデータ数を増やし、解析を進めていく予定である。また、重症敗血症患者におけるヒト単球/マクロファージのデータがそろい次第、敗血症ラットモデルによる実験に進む予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

敗血症患者からの検体採取が進みにくいことと、次世代高速シーケンサーによる解析を行う際には、1回の費用が高額であるため、ある一定量の検体が集まってから随時検体処理および解析を行っている状態なので、実験が遅れていると考える。
そのため、当初の予定であった動物実験は次年度に施行予定である。

Strategy for Future Research Activity

敗血症患者より採取したヒト単球・マクロファージにおけるmiRNA発現の解析
敗血症ラットモデルを用いての血中/腹腔内マクロファージにおける経時的なmiRNA発現の解析および小胞体ストレスおよびマクロファージ機能の変化との関連の解析。

Causes of Carryover

当初より実験計画が遅れているため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

miRNA関連試薬、siRNA関連試薬、抗体、PCR関連品、培養関連製品等に使用予定である。
miRNAおよびsiRNA関連試薬は高価であり、1回の実験で2万円から5万円程度のコストを要することもある。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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