2015 Fiscal Year Research-status Report
急性肺傷害に対するレゾルビン内包化陰性電荷リポソーム吸入療法の開発
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26861528
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
田畑 雄一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70515238)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | レゾルビン / リボソーム内包化レゾルビン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は Ⅰ. 陰性電荷リボソーム内包化レゾルビン(NCLER)の精製として逆相蒸発法を用いて、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、コレステロールをモル比6:4:1の比率にてジエチルエーテルやクロロホルムに溶解し、封入物質であるレゾルビンを含む水溶液を加えて、ロータリーエボレータ(既存物質)と超音波乳化装置、ホモジナイザーを用いて減圧下に有機溶媒を除去してエマルジョンとし、0.2ミクロンのメンブランフィルターにてNCLERリボソームを得る。 Ⅱ.マクロファージ細胞の機能に対するレゾルビンの影響を評価する目的で継体培養系マクロファージ様細胞であるJ774A.1細胞を用いて、貪食能、サイトカイン産生能、NO産生能に対するNCLER投与の効果を調べる。J774A.1細胞をPRM1640倍溶液にて継体培養し、細胞数を調整して、一定数(1X10^6程度)をプレートに用意する。インターフェロンγでプライミング状態として、大腸菌LPSで刺激を加える。NCLERリボソームを異なる濃度で培養液に加えた場合異なる濃度で培養液に加えた場合に各種マクロファージ機能がどう変化するかを定量する(詳細手順は以下①ー⑦)。①貪食脳への影響②遊走活性への影響③殺菌能への影響④サイトカイン産生への影響⑤サイトカイン発現への影響⑥活性酸素産生への影響⑦一酸化窒素(NO)への影響。 以上2項目実験を平成26年度より引き継ぎ予定していたが進捗は大幅に遅れ現在は上記実験の準備段階にあり、準備が整い次第開始予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究以外の研究・教育・臨床業務のため当初の予定と当初の予定と比較して大幅に大幅に研究の進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26、27年度に施行予定であったⅠ. 陰性電荷リボソーム内包化レゾルビン(NCLER)の精製 逆相蒸発法を用いて、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、コレステロールをモル比6:4:1の比率にてジエチルエーテルやクロロホルムに溶解し、封入物質であるレゾルビンを含む水溶液を加えて、ロータリーエボレータ(既存物質)と超音波乳化装置、ホモジナイザーを用いて減圧下に有機溶媒を除去してエマルジョンとし、0.2ミクロンのメンブランフィルターにてNCLERリボソームを得る。 Ⅱ.マクロファージ細胞の機能に対するレゾルビンの影響 継体培養系マクロファージ様細胞であるJ774A.1細胞を用いて、貪食能、サイトカイン産生能、NO産生能に対するNCLER投与の効果を調べる。J774A.1細胞をPRM1640倍溶液にて継体培養し、細胞数を調整して、一定数(1X10^6程度)をプレートに用意する。インターフェロンγでプライミング状態として、大腸菌LPSで刺激を加える。NCLERリボソームを異なる濃度で培養液に加えた場合異なる濃度で培養液に加えた場合に各種マクロファージ機能がどう変化するかを定量する。 以上未達成項目に関しては引き続き平成28年度に施行予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度研究実施の大幅な遅れにより、平成27年予定の研究内容が平成28年度に繰り越されたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰越し金は平成28年度に平成27年度予定の実験を施行予定であり、平成28年度に使用予定である。
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