2014 Fiscal Year Research-status Report
リプログラム化白板症細胞における癌抑制因子Lefty遺伝子の発現調節機序の解明
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26861560
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
齋藤 暁子 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (90722835)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | iPS細胞 / Lefty |
Outline of Annual Research Achievements |
癌と幹細胞の類似性に着目しES、iPS細胞の増殖を抑制し分化誘導に働くタンパク質Leftyが癌細胞では癌抑制因子として働き、その発現がLefty遺伝子のメチル化などのエピジェネティック因子により調節されることを明らかにしている。本研究は、前癌病変である口腔内白板症細胞およびこの細胞をリプログラムした細胞におけるLeftyの発現とエピジェネティック因子の関連を明らかにすることが目的である。 白板症からのiPS細胞樹立の目的は前癌病変からのiPS細胞の作製であるので、前癌病変であり、かつ遺伝性疾患である基底細胞母斑症候群(Gorlin症候群)に着目し、まずこのiPS細胞を作製することとした。この症候群は、20歳前後から基底細胞癌が多発して発症することが知られており、この患者由来のiPS細胞を作製し、Leftyの発現と癌化との関連を検討する。同意の得られたGorlin患者より口腔粘膜組織を採取しoutgrowth法にて線維芽細胞を得た後、この細胞に対し、ウイルスベクターを用いてOct3/4, Sox2, Klf4, cMycの4遺伝子を導入したところ、ES細胞様のコロニーが得られた。これらのiPS細胞はES細胞マーカーの発現およびin vivoでの多能性を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は適当な白板症の症例がなかったことから、先に症例数の揃った基底細胞母斑症候群(Gorlin症候群)からのiPS細胞の作製を行った。引き続き白板症の症例も検索する。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き基底細胞母斑症候群(Gorlin症候群)や白板症由来のiPS細胞を作製し、これらの疾患特異的iPS細胞について遺伝子変異を検討する。また、これらの疾患特異的iPS細胞をSCIDマウスに移植し、Leftyの発現量と癌化率との関連について検討する。次に我々が以前に報告した、iPS細胞の骨芽細胞系列への分化誘導方法を用いて、疾患特異的iPS細胞を骨芽細胞へ分化誘導後に移植し、癌化するかを検討する。
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Research Products
(9 results)