2015 Fiscal Year Research-status Report
脂肪由来間葉系幹細胞を用いた次世代歯科治療技術の開発
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26861564
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
水野 光政 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (20609812)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脂肪由来間葉幹細胞 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の研究実施計画に従って、下記の研究成果を得た。 ・移植系のフィードバックおよび最適化 平成26年度に採得法を確立した脂肪由来間葉幹細胞(ADSC)に骨芽細胞分化誘導を行った細胞を同じく昨年度構築した移植系を用いて本年度移植実験を行った。細胞の移植は技術的に問題なく計画通り行うことができたが、移植後の経過で細胞をその場に固定する材料が剥がれ落ちてしまうケースが多発し、本年度はこの対応に多くの時間を費やすことになった。材料の最適化や周辺環境の最適化で歩留まり率は改善してきたが、長期的な固定方法は現時点で完成には至っていない。 ・再生歯質の物理的・生理的な機能評価 本年度実施予定であった再生歯質の物理的・生理的な機能評価については、移植系の最適化が上記の通り計画通りに進まなかったので、準備段階で留まっている。歩留まり率は悪いものの数例は評価できる状態まで固定が出来たので、平成28年度始めから評価を開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は研究計画の立案時に予定した実験項目について、やや遅れて進展している。細胞の生体への移植までは当初の計画通り進展したが、術後部位の安定性に問題があり手技の見直しに大幅に時間を取られてしまった。手技の見直しによって現状で歩留まり率は大幅に改善しているため、今後は計画通りに進捗すると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に行う予定であった脂肪由来間葉幹細胞の移植後の評価が未完了であるため、早急にこれを行う。象牙質の再生が見られた場合は、当初の計画通り再生部位の組織学的・機能的な評価を行い、最終的に研究結果を公表する予定である。
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Causes of Carryover |
研究進捗の遅延により、必要な物品を購入する時期が次年度にずれ込んだ。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は翌年度分として請求した助成金と合算し、器具や抗体や実験動物の購入などの消耗品に使用する計画である。
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