2015 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部癌のIMRTにおける口腔乾燥症に対する客観的な画像評価法の確立
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26861572
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
島本 博彰 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (30448112)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 放射線治療 / 頭頸部癌 / IMRT / 口腔乾燥症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では新たに放射線治療を施行した15例(3次元原体照射:13例、IMRT:2例)について、口腔乾燥症の自覚的評価であるアンケート(Visual analogue scale法)、他覚的評価である吐唾法(安静時唾液量測定)、ガムテスト(刺激時唾液量測定)、および口腔水分計(Mucus、(株)ライフ)を用いた測定を経時的に行った。評価時期は放射線治療の開始前、10 Gy照射時、20 Gy照射時、30 Gy照射時、40 Gy照射時、50 Gy照射時、60 Gy照射時、終了後1ヶ月とした。昨年度放射線治療を施行した5例については引き続きフォローアップを行っており、放射線治療終了後3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月で逐次評価している。 その結果、アンケートのVAS値は照射期間中においては経時的に増加したものの、照射終了後は経時的に減少した。吐唾法およびガムテストでは、照射期間中においては比較的早期に唾液量は減少した。照射終了後は経時的に増加したものの、照射前の唾液量にまで回復することはなかった。口腔水分計の計測値は唾液量との関連性が乏しく、特に照射期間中に唾液量は減少している場合でも計測値が上昇している場合も認められた。 各唾液腺の画像評価に関しては、CTを用いて放射線治療の開始前、30 Gy照射時、終了後1ヶ月時点で行った。CT画像上で各唾液腺の体積、CT値および造影率(造影前後でのCT値の変化率)を画像解析ソフトAnalyzeを用いて算出した。その結果、経時的な唾液腺体積の減少、CT値の減少、造影率の増加が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3次元原体照射の症例の蓄積は順調であるが、IMRT症例は2例しか検討できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、各唾液腺の平均線量を線量体積ヒストグラム(Dose-Volume Histogram: DVH)を用いて算出し、唾液量の変化および唾液腺の画像的な変化との関連を経時的に検討する予定である。さらに、放射線治療を行った患者のフォローアップ(終了後3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月)と、さらなる症例数の増加、IMRT症例での検討を行っていく。
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Causes of Carryover |
H27年度は人件費、謝金に費用がかからなくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H28年度中に使用する。
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Research Products
(16 results)
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[Presentation] Correlations between T2-values and Clinical Symptoms in TMJ Disorder Patients2015
Author(s)
Kakimoto N, Okahata R, Marutani K, Senda Y, Usami A, Verdonschot R, Tsujimoto T, Shimamoto H, Murakami S, Furukawa S
Organizer
ASNR53rd Annual Meeting & The Foundation of the ASNR Symposium 2015
Place of Presentation
Sheraton Chicago Hotel, Chicago, Illinois, USA
Year and Date
2015-04-25 – 2015-04-30
Int'l Joint Research