2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study on comprehensive restoration method of vertical root root fracture tooth
Project/Area Number |
26861599
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
辻本 真規 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (70714921)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歯根破折 / 接着 / MTA / スーパーボンド / ファイバーポスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は歯科用実体顕微鏡と根管長測定器付き超音波発生装置を用いて、垂直歯根破折の間隙の感染を除去し、各種材料(ケイ酸カルシウム系セメント・レジンセメント・レジンシーラー)および根管内にグラスファイバーメッシュ、ファイバーポストを使用した歯根縦破折修復法を検討することである。歯根破折歯における問題点として、①破折間隙の感染、②歯の強度、③歯根膜の損傷、④セメント質の感染などが挙げられる。 本研究ではまず、根管内から歯根縦破折に対する拡大形成処置について検討をした。根管長測定器付き超音波発生装置を用いることにより、根管壁をセメント質近傍まで拡大形成ができるようにした。この際、超音波チップはサイズ径が様々であり、チップはなるべく細いものを選択したが、本来であればさらに細いものが必要であった。根管内に感染がある場合、破折線にも感染は広がっているため、感染源の除去が原則である根管治療においてまず最初の段階である。その後、次の実験へと移行した。各種材料を根管内において適正に充填するためには、特殊な機材や方法を検討する必要がある。また、各種材料の適正な粉液比ではうまく充填できない事もあり、粉液比の検討等も必要であった。歯根破折間隙に対する材料の充填までは検討が終了し、次に各種ファイバーを用いた研究に移行した。当初予定していたケイ酸カルシウム系セメントとファイバーポストの併用はファイバーポストとセメントが接着しないため除外し、検討を行うこととした。ファイバーポストおよびファイバーメッシュの設置方法を考察し、最終的な実験を行うところである。
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