2015 Fiscal Year Research-status Report
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26861604
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
古川 匡恵 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (90439456)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オフィスブリーチ / 漂白 / 歯肉 / 為害性 / side effects / 歯肉線維芽細胞 / 過酸化水素 |
Outline of Annual Research Achievements |
オフィスブリーチは歯のホワイトニングの中でも患者の手間が少なく人気の漂白方法である。しかしながらオフィスブリーチは熟練した術者においても術中に患者の歯肉や口腔粘膜に漂白剤が付着してしまうことがある。その場合歯肉に一過性の疼痛および白色化が認められるが数時間後には症状は完全に緩和し、白色化も消失してしまう。この漂白剤の歯肉に対する影響ならびに予防、対処法については知られていないことが多い。 我々は現在までに口腔内で起こる歯肉為害性の機序をより詳細に解明するために、in vitroでヒト歯肉線維芽細胞に過酸化水素を作用させ、細胞障害性を検討する実験を行った。その結果細胞生存率は低濃度の過酸化水素処理群で高く、1.5×10-3%の濃度を境目に細胞障害性がなくなりコントロールと同様の細胞生存率を示した。またα-tocophenol添加によって細胞障害性が緩和することが明らかになった。 この研究をin vivoでも再現し、予防・治療方法の開発を確立し誰にでも安全にオフィスブリーチが行えるよう臨床応用できることを目的とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成27年1月より平成28年3月末まで産前産後の休暇のため遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度より研究を再開すべく、具体的にオフィスブリーチの歯肉為害性の臨床応用や細胞を変えたin vitroの研究を行う予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年1月1日より平成28年3月31日まで産前産後の休暇、ならびに育児休暇を取得しているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後、オフィスブリーチの臨床研究に使用するため検討している。
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