2014 Fiscal Year Research-status Report
マラッセ上皮遺残アポトーシス誘導による歯根嚢胞の新規治療法の開発
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26861606
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
間 奈津子 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (90615379)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歯内療法学 / マラッセ上皮遺残 / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
難治性根尖性歯周炎、特に歯根嚢胞を想定した研究であり、根尖孔買いに感染が確認される細菌は多岐にわたり歯周病原性細菌を多く認めるが、真菌も原因の一つと考えている。また歯根嚢胞ではマラッセの上皮遺残に由来する裏装上皮の存在も原因と考えられる。それらを考察し、本研究では抗真菌薬を使用し真菌を抑制、なおかつJasplakinolideによるアクチンの重合阻害をマラッセ上皮遺残に応用し裏装上皮にアポトーシスを誘導することで歯根嚢胞形成メカニズムさらにはそれを阻止する諸地方の解明を行うことを目的とした。 そのためJasplakinolideをマラッセ上皮遺残由来細胞に作用させた際の細胞活性、アポトーシス、細胞形態の変化を検討することとした。ブタマラッセ上皮遺残細胞を使用し、10%FBS、1%Penicilin-streptomycin添加したD-MEMにて培養を行った。 細胞活性とapoptosisの検索のために吸光度の測定を行った結果、ブタマラッセ上皮遺残細胞にJasplakinolideを反応させると、アクチンの重合安定化が起こり、細胞活性の低下、アポトーシスの促進が起こった。このことより、裏装上皮のアポトーシスを標的とした歯根農法の治療への発展が見込まれた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の研究実地計画では、マラッセ上皮遺残細胞を培養し、抗真菌薬を用いた真菌の抑制を検討することとしていた。平成27年度の研究目的として、当初Jasplakinolideをを用い処理することで、細胞のアポトーシスを誘導するか検討することとしていたが、先に行うことで、研究を効率よく進めていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
Jasplakinolide処理後の裏装上皮のアポトーシス誘導の検討を引き続き行う。Jasplakinolideの至適濃度については、WST-1で細胞活性減少が認められたため、アポトーシスが誘導されているか確認を行う。 1)Caspase-3を用いたRT-PCRを行い検討する。2)フローサイトメーターで細胞をPI染色を行う。3)TUNNEL染色
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Research Products
(2 results)