2014 Fiscal Year Research-status Report
インプラント上部構造の破折・咬耗に関する客観的検査法の開発
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26861650
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
田邉 憲昌 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (60433497)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インプラント / ブラキシズム / 筋電図 / 光学スキャナー / 咬耗 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はこれまで臨床において術後のトラブルとして最も多く発生するインプラント上部構造の咬耗、破損という事象に対して咬合面の変化を正確に測定することができる口腔内デジタルスキャナーとブラキシズムなどの日常生活中の筋活動を継続的に測定できる小型筋電計を用いて研究することが特色といえる。 これまで、インプラント上部構造のトラブルに関する研究については診療録や問診ベースに行われた研究は数多くあるものの、データの信頼性に欠けるものも散見され、必ずしもエビデンスの高い研究とは言い難いものであった。インプラント上部構造の咬合面形態を詳細に観察し、経時的に変化を追跡することで咬耗の様相を経時的に三次元的に観察することができ、これまでに存在しないデータを得ることが可能となる。咬合面データとともにブラキシズムの状態や咬合状態、対合歯の状態を同時に記録しておくことで、咬耗や破損に関係する寄与因子として何が強く関わるのかリスク因子として同定することが可能となる。 当該年度においては準備段階として、模型を用いて歯の咬耗をデジタルスキャンを行い、機器の制度について検証を行った。また、同時に携帯型筋電計を用いて被験者のベースラインデータとなるブラキシズムの動態を調査し、今後追跡調査を行う被験者の適格基準に合うかどうかについて検証を行った。 今後は適格基準に見合う被験者について、インプラント上部構造を装着後に追跡調査を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の達成度としては、機器の検証や準備等のためにやや遅れている。また、被験者数の不足も遅れている原因の一つと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、インプラント上部構造を装着する患者数は比較的いるものの、説明と同意が得られている患者数は少ないうのが現状と言える。そのため、今後は研究協力者らとも連携し、本研究の趣旨に同意を得てもらい、研究への参加を推進するようにしていきたい。
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Causes of Carryover |
物品費として研究に使用する携帯型筋電図など購入を予定していたが、予定よりもやや研究計画に遅れが生じており、次年度の使用とすることとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度の使用計画と合わせて、機器の購入費として使用する予定である。研究計画を予定通り進行させて、機器を購入する予定である。
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