2016 Fiscal Year Annual Research Report
Control of awake bruxism from central nerve system
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26861655
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
飯田 崇 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50453882)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | クレンチング / ブラキシズム / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終目標は、無意識なクレンチングが生じる中枢でのメカニズムを脳科学の観点から解明し,クレンチングを中枢より抑制する原因療法の確立を試みることである.当該期間において、ブラキシズムの習癖が脳容積量に及ぼす影響についてMRI画像を用いて検討した.被験者は脳疾患の既往を認めない女性46名とした.各被験者よりブラキシズムの自覚的所見およびベッドパートナーからの指摘による他覚的所見に関する質問票に回答を得た後,被験者をブラキシズムに関する自覚的所見の有無および多覚的所見の有無にて4群間に分類した.さらに,Oral Behaviors Checklist(OBC)により各被験者のスコアを算出した.各被験者のMRI画像の撮像はMRIスキャナー(Achieva1.5T,Philips社)を用いた. MRI画像の解析はVoxel Based Morphometryにて各被験者における灰白質および白質の脳容積を算出した.算出した灰白質および白質の脳容積より4群間の比較を行った.4群間において脳容積に有意差を認めた領域のMNI座標より解剖学的検討を行った.また,有意差を認めた領域に関心領域を設定し,各領域におけるVoxel値とOBCのスコアにおける相関を検討した.結果として,4群間において,全脳の白質容積量,灰白質容積量,容積量に有意差は認めなかった.灰白質,白質における両側一次運動野,前頭前野の脳容積量は4群間において有意差を認めた(P<0.001). また, 有意差を認めた両側一次運動野,前頭前野におけるVoxel値とOBCスコアに負の相関を認めた.以上より,ブラキシズムの習癖が,一次運動野,前頭前野の白質,灰白質における脳容積量の変化を引き起こすことが示唆された.また本研究課題に関連する他の実験を並行して進行中である.
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Research Products
(3 results)