2015 Fiscal Year Annual Research Report
FGFシグナル抑制因子Sprouty2による骨芽細胞増殖・分化制御機構の解析
Project/Area Number |
26861677
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
鬼村 朋宏 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (70713428)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Sprouty/Spred / FGF / BMP / MAPK経路 / Smad経路 |
Outline of Annual Research Achievements |
線維芽細胞増殖因子 (fibroblast growth factor: FGF) や 骨形成タンパク質 (bone morphogenetic protein: BMP) などの増殖因子は、骨芽細胞の増殖・分化の制御に重要であることが知られている。FGF はチロシンキナーゼ型受容体に結合し、mitogen-activated protein kinase (MAPK) 経路を介して細胞の増殖・分化を促進するが、その抑制因子として Sprouty/Spred ファミリーという分子群が同定されている。一方、BMP シグナル経路において、その下流分子 Smad は MAPK 経路と密接に関連していることが報告されているが、その制御機構に関しては不明な点が多い。 本研究では、骨芽細胞における FGF-MAPK 経路とBMP-Smad 経路を介した Sprouty/Spred ファミリーによる増殖・分化制御機構の解明を目的に解析を行った。 MC3T3-E1 と SaOS-2 に Sprouty2 のPlasmid vectorを強制発現させ、bFGF、BMP-2 刺激した際の細胞増殖活性の変化をWST-8アッセイで調べたところ、Sprouty2で強制発現させた細胞株の増殖が抑制された。 骨芽細胞分化マーカーであるRunx2やALPの発現量をreal-time PCR法を用いてSprouty2強制発現群とコントロール群で比較検討を行ったところ、Sprouty2 強制発現群で優位に発現量の抑制が認められた。
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