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2014 Fiscal Year Research-status Report

BRONJに対する多血小板フィブリンによる新たな治療戦略の確立

Research Project

Project/Area Number 26861695
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

浅香 卓哉  北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80637265)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
KeywordsBRONJ / PRF
Outline of Annual Research Achievements

本年度は主に臨床研究を中心に実施し、ビスホスホネート(BP)内服患者における抜歯時の多血小板フィブリン(PRF)充填を計20症例35部位に実施し、それぞれ3ヶ月の追跡調査を実施した。抜歯後の経過はいずれも良好であり、全例で比較的早期に抜歯窩の治癒を認め、骨露出の継続や腐骨形成などは認めれず、ビスホスホネート関連顎骨壊死(BRONJ)の発症は1部位も認めていない。さらに、PRF採取、充填に対する有害事象は認めず、術後レントゲンでの比較においても骨新生が全例で認められることを確認した。
今後はさらに症例数を拡大し、そのBRONJ発症予防効果を確認するとともに、BP製剤内服患者のみならず、BP注射製剤使用患者の抜歯時およびBRONJ発症患者に対する外科的消炎術実施時におけるPRF充填の実施が可能となるように、症例を蓄積予定である。
また、本研究の動物モデルについても着手した。野生型ラットでの抜歯およびPRF充填手技の確立を検討し、生後4週齢雄性Wistar系ラットに対して、全身麻酔下に両側上顎第一臼歯の抜歯を行い、片側のみPRFの充填が可能であることを確認した。
ただし、予定していた尾静脈から採血では十分な採血が行えなかったため、ドナーとして別のラットの心臓から5cc程度の採血して、PRFを作成する方針とした。
予備実験は終了したため、今後は本実験を開始予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

臨床研究については当初の予定数を満たすことができたが、まだ統計処理を行うためには不十分であり、更なる症例の蓄積が必要である。
動物実験については予備実験に手間取り、予定していた方法ではPRFの採取が困難であったため、時間を要した。

Strategy for Future Research Activity

臨床症例の蓄積をすすめ、さらに以下の動物実験をすすめる。
・PRF充填後の野生型ラット抜歯窩における形態学的評価
・PRF充填後の野生型ラット抜歯窩における免疫組織化学的評価
・BRONJモデルラットの作成と評価

Causes of Carryover

予備実験に時間を要したため、予定していた動物実験が十分実施できなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

残額分は次年度での動物購入費として予定している。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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