2015 Fiscal Year Research-status Report
熱ショックタンパクによる免疫寛容が歯周病から派生する動脈硬化に及ぼす影響の解明
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26861751
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
萩原 美緒 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (60724820)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | HSP60 / 動脈硬化 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスへの歯周病原菌感染実験での自己抗原、自己抗体関与の検証 ① 血中の自己抗原、自己抗体、動脈硬化マーカーの検出 酸化LDL抗体の検出はELISA法により検討した。動脈硬化マーカーの検出はリアルタイムアレイを用いて検討した。 ② T細胞サブセット解析(血液、脾臓、パイエル板、顎下腺) Th17細胞の検出 マウス組織細胞又は抹消血リンパ球をionomycinとPMAで刺激後、APC標識CD4及びPE標識IL-17で二重染色を行った。更に磁気ビーズ等で分離精製したCD4+IL-17+Th17細胞をCD45RO+抗体でgatingした後、マクロファージや未熟樹状細胞が分泌するケモカインのレセプターであるCCR4やCCR20により発現増加するCCR6の局在をフローサイトメーターにて解析した。 Treg細胞の検出 マウス組織細胞又は抹消血リンパ球をFITC標識抗CD4及びPE標識抗CD25で二重染色を行った。更に細胞の固定と膜透過を行い、Foxp3で細胞内染色を行った。更に磁気ビーズ等で分離精製したCD4+CD25+TregをCD45RO+抗体でgatingした後、マクロファージや未熟樹状細胞が分泌するケモカインのレセプターであるCCR4や活性化T細胞が分泌するケモカインのレセプターであるCCR8の局在を解析した。 血中のサイトカイン(IL-6, IL-10, TGBβ)レベルをELISAにより吸光度計を用いて定量した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
リコンビナントGroELの精製完了しておりマウスへの歯周病原菌感染実験での血中の自己抗原、自己抗体、動脈硬化マーカーの検出、酸化LDL抗体の検出、自己抗体関与の検証、T細胞サブセット解析が終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に作成したリコンビナントGroELを用い寛容実験を行い、自然発症又はP.g.感染で誘導される動脈硬化が抑制されているか否かを①動脈硬化の発症・進展状況の判定、②大動脈組織の免疫組織染色及び定量PCR、③血中の自己抗原、自己抗体、動脈硬化マーカーの検出、④T細胞サブセットで判定する。効果的な投与経路として舌下の他に経鼻、頬粘膜等の効果を合わせて検討する。
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Causes of Carryover |
実験に使用する試薬購入金額が当初の予定より少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後解析に使用する物品購入に使用予定。
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Research Products
(1 results)