2014 Fiscal Year Annual Research Report
BRONJモデルラットを用いたテリパラチド製剤の検討
Project/Area Number |
26861763
|
Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
村津 大地 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (00714586)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 骨粗鬆症 / 自然免疫 / 骨代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨粗鬆症の治療法は多様に存在するがBisphosphonate 製剤(以下:BP製剤 )が有効な治療薬となっている。しかし,BP製剤を投与されている患者に顎骨壊死(Bisphosphonate-Related Osteonecrosis of the Jaw:以下BRONJ)が起こる事例が報告されており、その治療法を確立するために本研究を開始した。 in vitro の成果:TLR にLPS 刺激を行うと、 MyD88 が誘導され炎症性サイトカインを産生する。科研費申請書に報告したようにBP製剤投与下にて、マクロファージ様細胞株における炎症性サイトカインの産生増加を認めている。今回、マクロファージ様細胞株と骨芽細胞様細胞株を使用し、BP製剤投与下にてTLR シグナルの変化を検索した。TLRの発現量に変化は認めなかったが、LPS 刺激時のMyD88 の誘導増加を認め、それ以降のシグナル伝達量の増加を確認した。また、マウスマクロファージから破骨細胞への分化に対するBP製剤の影響として、破骨細胞への多核化阻害を認めた。さらに、破骨細胞前駆細胞におけるTLR シグナル変化を検索している途中であった、 in vivo では、BP 製剤投与ラットを用いて、頭頂骨にLPS 刺激を行い、骨吸収の評価を行っていたが実施期間が短かったため、十分なデータを得ることができなかった。
|