2015 Fiscal Year Research-status Report
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26861809
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
清水 太郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (60609121)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 薬剤性歯肉増殖症 / 歯肉溝浸出液 / マルチプレックスサスペンションシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、①Ca(カルシウム)拮抗薬剤性歯肉増殖症罹患歯肉の歯肉溝滲出液 (GCF)及びmRNAレベル におけるサイトカイン、細胞接着因子、細胞増殖因子、マトリックスメタルプロテアーゼを測定し、各種因子間の相関関係を解析することを目的とする。 ②Ca拮抗薬剤性歯肉増殖症(GO)の病態形式に関与する機序の検証を目的に取り組んできた。 その結果、①について私は薬剤性歯肉増殖症患者を対象として米国歯周病学会総会において研究成果を発表した。GO部位の治療前後比較においてIL-8は有意に減少を示した。また, IL-1beta, TGF-betaでも減少傾向を示した。その後2012年9月に日本歯周病学会(群馬県)にて研究報告を実施した。その結果はGO部位の治療前後比較においてIL-1betaとTGF-betaが有意に減少を示した。年々n数が増え統計の信ぴょう性が高まる結果を示すことができた。ただし②については現在研究中であり、解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床研究であるため研究適応患者の受診が滞る、もしくは減少してしまったため進展速度が落ちてしまった。現在はその不足のn数を獲得できたため問題解決でき、すでに1編論文として報告済みである。さらにデータ解析を行い、GO病態形式に関与する機序について検証を行い、もう1編論文として報告したい。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに実験は終了して研究報告を論文として1編報告した。更に研究費延長することで「Ca拮抗薬剤性歯肉増殖症(GO)の病態形式に関与する機序の検証」の研究についてまとめて論文として報告したいと考えている。
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Causes of Carryover |
当初の予定通り目的の「Ca拮抗薬薬剤性歯肉増殖症罹患歯肉の歯肉溝浸出液およびmRNAレベルにおけるサイトカイン、細胞接着因子、細胞増殖因子、マトリックスメタルプロテアーゼを測定し、各種因子間の相関関係を解析する」について論文として報告した。更に目的の「Ca拮抗薬剤性歯肉増殖症(GO)の病態形式に関与する機序の検証」について現在まとめている最中であり、もう1編論文として報告できるようにしたいためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
目的の「Ca拮抗薬剤性歯肉増殖症(GO)の病態形式に関与する機序の検証」についてデータ解析を行い、学会等で情報収集を行いながらまとめていく。
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