2014 Fiscal Year Research-status Report
間葉系幹細胞集塊clumps-MSCsによる歯周組織再生療法の開発
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26861814
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加治屋 幹人 広島大学, 大学病院, 病院助教 (00633041)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | C-MSC / MSC / ECM / 組織再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究費を利用し、申請者は骨髄間葉系幹細胞(MSC)とその細胞自身が産生する細胞外基質(ECM)を用いた細胞集塊 Clumps of MSC/ECM complex (C-MSC)を樹立することに成功した。C-MSCは三次元的な構造をとるため、人工の足場材料を必要とせず、欠損組織に対して直接移植可能であるという利点がある。さらに、そのECMは主にI型コラーゲンで構成されており、移植の際に、組織中で良好な代謝を受けられることを明らかにした。また、ex vivoでの骨分化誘導をかけることも可能であることを確認し、より効率的な骨再生効果を示すことが示唆された。事実、ラット頭蓋冠骨欠損モデルに移植したC-MSCが骨再生を誘導することが示された。これら上記の結果を論文報告し、Cytotherapyに掲載された。
上記の結果を受け、申請者らは現在、ビーグル犬を用いた広範囲歯周組織欠損モデルに対してC-MSCの組織再生効果を検討中である。足場材料を必要としないこの細胞移植治療法は、大規模欠損に対して十分な数の細胞を持ち込むことが可能であるため、効果的な歯周組織再生効果を示すものと期待される。すでに、予備的検討から、C-MSCの移植が一部の歯周組織再生を促進することを観察できている。今後は、移植早期におけるMSCの動態を観察しながらその再生機序を確認していく。また、C-MSCを骨分化もしくは軟骨分化誘導し、それらの移植効果も検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
人工足場材料を必要としない移植体、C-MSCの樹立に成功し、その骨組織再生効果を示し論文発表できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
C-MSCの移植が骨組織再生を促進する結果に基づき、今後はセメント質、歯周靭帯、歯槽骨といった軟・硬組織からなる歯周組織再生を目指す。用いるモデルはビーグル犬大規模歯周組織欠損モデルとする。
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Research Products
(2 results)