2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the end shape on the palatal augmentation prosthesis using 4D ultrasonography and pressure sensor
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26861838
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
石川 健太郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (80453629)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 舌接触補助床 / 小型圧力センサー / 超音波診断装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、舌接触補助床(以下、PAP)の床後方形態の違いが嚥下時舌動態に及ぼす影響を明らかとすることを目的に、小型圧力センサーと超音波診断装置を用いた検討を実施した。 顎咬合系に異常を認めない個性正常咬合を有する健常成人8名(男性4名、女性4名、平均年齢23.6歳)を対象とした。測定用PAPは床後方形態の違いにより、口蓋部から後縁に移行的に変化していく移行型と口蓋部から後縁まで同じ厚みを維持していく断端型の2種類を作製した。ゼリー4gを指示嚥下した際の口蓋部舌圧を小型圧力センサー(PS-2KC、共和電業社製)にて測定した。小型圧力センサーは口蓋正中部の前方・中央・後方の3か所に設置し、得られたデータより最大圧、舌口蓋接触時間および嚥下時舌圧発現順序について検討した。また、同時に顎下部より矢状断方向に設置した超音波診断装置にて、ゼリー嚥下時の舌動態について記録した。 最大圧では口蓋中央と後方において8名中7名が移行型と比較して断端型で低い値を示した。舌口蓋接触時間では、3か所ともに差を認めなかった。また、嚥下時舌圧発現順序では、移行型において6名が前方から、2名が前方と中央の同時に発現した。断端型においては前方と中央の同時または中央から各3名、前方から2名であり、6名が異なる発現機序を示した。また、超音波診断装置による舌動態評価では、床後方形態の違いによる嚥下時舌動態の違いを画像として捉えるには至らなかった。 健常成人においては、PAPの床後方形態の違いにより舌動態が変化する可能性が示唆された。
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