2016 Fiscal Year Research-status Report
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26861842
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
山本 昌直 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (60712859)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 嚥下 / スクリーニング検査 / 画像検査 / 呼吸機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の東京歯科大学千葉病院のみでのフィールドでは対象者を十分に得ることができなかったため、東京歯科大学市川総合病院のオーラルメディシン・口腔外科学講座ならびに神経内科にも研究協力を依頼した。東京歯科大学市川総合病院の患者データも加えて研究を継続している。しかし予想よりも研究対象者の選定ならびに確保に時間を要している。現在、得られたデータの解析と確認を行っている。 研究内容に関する発表として、第27回老年歯科医学会にて、演題名「経口摂取困難となったパーキンソン病患者に対して嚥下機能訓練を行った一症例」を発表した。神経筋疾患患者の経時的な嚥下機能の変化を、嚥下スクリーニングテストと画像検査の結果から分析した。また神経筋疾患患者における嚥下リハビリテーションによる嚥下機能の改善についても報告することができた。発表時には、嚥下機能改善に関わる因子について、神経筋疾患患者の病態変化などについて意見を収集することができた。 加えて、第22回日本摂食嚥下リハビリテーション学会、第33回日本障害者歯科学会に参加し、新しい知見と本研究に関する意見・知識を収集した。前者では、パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症・筋炎などの神経筋疾患における、口腔機能障害・食道入口部開大などの嚥下動態との関連性について。パーキンソン病患者での吸息-嚥下パターンや嚥下-吸息パターンの増加と誤嚥性肺炎リスクについてなどの情報を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
神経筋疾患患者の対象者確保に時間を要していることと、平成29年度から研究機関が変更になってしまうため、その準備等で時間を要してしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
従来の研究機関での研究継続を行う。また新しい研究機関でも研究のフィールドを確保していく方針である。
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Causes of Carryover |
研究の進行が遅れているため、使用予定金額よりも支出が大幅に減ったものと考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究内容に関する情報収集とその報告および学術誌投稿に、未使用経費を充てる方針である。
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Research Products
(1 results)