2016 Fiscal Year Research-status Report
交代制勤務による心身への影響と関連因子‐就職直後からのコホート研究‐
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26861865
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山本 美緒 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (40638128)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 新卒看護師 / 交代制勤務 / 起立性調節障害 / 自律神経活動 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
交代制勤務のある看護職として勤務する新卒看護師を対象に、起立性調節障害診断基準に準拠した質問紙調査と自律神経バランスの指標として、起立負荷試験を行い、自律神経機能測定装置を用いて自律神経活動の動きを測定した。同時に自記式質問紙を用いて基本的属性と生活習慣調査、健康関連QOL尺度、信頼感に関する調査を行った。調査は、入職1ヶ月目(1回目)と就職7ヶ月目(2回目)に実施した。それらを指標として、交代制勤務に就くことに新卒看護師は、どのような心身の変化があり、その変化は、どのような事に関連しているのか検討し、明らかにしていくことを目的としている。 平成26年度は、協力を得られた施設の新卒看護師のうち、研究に同意が得られた118名に対して2回の調査を行った。 平成27年度は、平成26年度に行った研究データをもとに、1回目の調査時における横断的な分析と2回目の調査に継続して参加している対象者のデータの縦断的な分析に取りかかった。入職後1ヶ月目の調査結果より、起立性調節障害の自覚症状の有無でグループ分けを行うと、起立時の血圧変動、朝食摂取、外食頻度などに有意な差が見られた。また、血圧変動には、通勤時間や浴槽での入浴習慣の関連が考えられた。 入職1ヶ月目の研究結果については、国内外で学会発表を行った。 平成28年度は、縦断的なデータの分析について国際学会にて発表を行った。 平成29年度は、分析内容をまとめ、文献検討を再度行い、論文投稿を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度に行った調査をもとにデータの分析を行い、国内外での学会発表を行ってきた。年度を越えた追加調査を行わなかったので、研究の進捗状況はおおむね順調であった。しかし、調査開始から3年目での論文投稿には困難があったため、平成29年度は、論文作成に取り組み、研究成果の報告、次への研究課題へとついでいきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の研究調査をもとに、データ入力、分析をい、平成27~28年度にかけて国内外での学会発表を行った。平成29年度は、論文作成と文献検討に取り組み、研究の成果報告と次への研究課題へとつなげて行く予定である。
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Causes of Carryover |
年度内にデータのまとめと論文作成が予定通りに進まなかったため、論文作成にかかる費用が使用されなかったこと、学会参加が少なかったことが考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査報告を行う消耗品、研究の備品を収納する棚、調査結果の分析や説明を行うパソコンと統計ソフト、学会参加費用、論文投稿費などに活用していく予定である。
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Research Products
(2 results)