2015 Fiscal Year Research-status Report
医療施設における環境要因としての病床機能に適合した看護提供方式のモデル構築
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26861873
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
大西 麻未 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10451767)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護提供方式 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、文献調査を継続するとともに、その結果を踏まえ、看護提供方式の特性と職員アウトカム、患者アウトカムとの関連を検討することを目的とした。前年度から行っている文献検討の結果、職員アウトカムとしては看護師の仕事に対する認識、患者アウトカムとしては患者からの看護サービス評価を取り上げることとした。また、看護提供方式についてはすでに抽出した業務配分方法などの構成要素のほか、看護補助者の有無や業務内容、リーダー等の役割に対する教育の有無など病棟の業務構造も含めて検討する必要があったため、これらの要因について文献検討を継続して調査票の洗練を行った。最終的に、看護提供方式の特性、病棟アウトカムに加え、これらのアウトカムに影響を及ぼす他の要因である職員配置や患者数、勤務体制を尋ねる調査票を用いて、急性期病棟および回復期リハビリテーション病棟計19病棟547名の看護師および患者を対象に調査を行った。患者調査では入退院状況を考慮して配布する必要があるため、一定数を収集するために調査を継続中の施設もあり、今後、これらのデータを用いて、看護提供方式と職員アウトカム、患者アウトカムとの関連について解析する予定である。また、サンプル数および看護提供方式の多様性の観点から調査施設の追加が必要であるため、急性期病院、回復期リハビリテーション病院に再度募集を行い、現在の調査をさらに継続して実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献レビューの結果、看護提供方式の一部として、看護補助者の業務などの要素、また関連要因として勤務交代制などの要因も考慮する必要があり、これらについて新たに整理し、調査内容を検討するのに時間を要した。また、調査対象施設の看護提供方式はある程度多様である必要があるが、事業期間中に特定の看護提供方式の普及度合いが高まったため、多様性をもたせるには施設の追加募集が必要な状況となった。
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Strategy for Future Research Activity |
調査依頼施設を追加で抽出し、調査中の施設とは異なる看護提供方式とその効果について検討する。また、過去に研究協力を得られている施設等も含めて追加を検討する。
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Causes of Carryover |
調査票の検討に時間を要したため、調査の開始が予定より遅れ、予定していた施設数に至っておらず、調査費として予定していた額が次年度使用額となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
追加で協力施設の募集を行うための通信費および調査実施のための旅費、印刷費として使用する。
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