2019 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between Transferring Art Movement Asessment Tool and Lumbar disc compression force
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26861878
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
田丸 朋子 武庫川女子大学, 看護学部, 講師 (00634940)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 腰部椎間板圧迫力 / 上方移動援助 / アセスメントツール |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度までに行った実験のデータに、2018年度末に行った実験データの分析を行い、追加した。 分析に際し、被験者の身長や体重のばらつきが結果を左右することが判明し、データの除外等、整理を行った。具体的には、厚生労働省の2018年度の統計のうち、本実験の被験者の年齢分布と同じである20~39歳の平均身長・体重とそのSDから外れるものを除外した。その結果、腰部椎間板圧迫力の平均値・最大値ともに、TAMAツールの総合点と強い有意な負の相関関係が確認できた。(平均値:r=-0.73、p<0.01、最大値:r=-0.76、P<0.01)。このことから、TAMAツールは、看護師がベッド上の患者に対し上方移動援助を行う際の腰部椎間板圧迫力を推定できるツールとなったといえる。今まで腰部椎間板圧迫力は、カメラなどでその姿勢を撮影し、動作解析を行うことで推定するものであったが、今回TAMAツールにて腰部椎間板圧迫力を推定できるようになったことで、看護師が実際に入院している患者に対して行う援助のような、撮影が出来ない環境においても、推定が可能となった。このことから、臨床で看護師が行っている、様々な要因が関係している環境下での移動援助についても、その腰部負担の大きさを数値で表すことが出来るようになったため、他の職種との比較が可能になったといえる。 今回、身長及び体重が標準的な者のデータのみでの分析となっているため、今後は標準よりも大きい(重い)あるいは小さい(軽い)者での分析を行い、体型別にアセスメントできるように、TAMAツールを改良したいと考える。
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