• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Annual Research Report

Development of the VAP care application in the respirator patients and effect on VAP protective efficacy and nursing care

Research Project

Project/Area Number 26861889
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

田戸 朝美  山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30452642)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords口腔ケア / 気管挿管患者
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、人工呼吸器患者における合併症である人工呼吸器関連肺炎(Ventilator Associated Pneumonia: VAP)の予防に、看護師が行うVAP 予防ケアの効果を検証するものである。VAP予防ケアとして、VAP リスクアセスメント&バンドルケアアプリケーションソフト(以下VAP ケアアプリとする)を開発した。介入として、VAPケアアプリを用いた口腔内環境の継時的評価と口腔ケアキットを用いた口腔ケアを行った。対象は研究者が勤務する大学に附属している病院の救命救急センターに入室している気管挿管患者に対して、口腔内環境およびカフ汚染に関するデータを収集した。
対象となった患者は介入前が32名、介入後が25名の合計57名であった。基本統計量を確認し、外れ値となったものや画像処理できなかった者を除き介入前20名、介入後14名が分析対象となった。両群の年齢、APACHE2スコア、挿管期間に有意差は認めなかった。両群ともVAPの発生は認めなかった。カフ汚染の程度は、介入前36±22%、介入後30±15%で有意な差を認めなかった。カフ汚染に相関を認めた因子は介入前のAPACHE2スコアで、介入後には相関を認めなかった。口腔内環境の測定項目である細菌数とATPでは、介入後の方が前より有意に細菌数が低下し、ATP値の変化はなかった。また水分は介入後の方が有意に増加していた。
以上のことから、本研究で用いたVAP予防ケアは、流れ込みの評価であるカフ汚染には十分な予防効果を持たせることができなかった。しかし、活性化物質を測定したATPは介入前後での変化はないが、口腔内細菌数では介入後は減少していたことから、細菌の集合体であるプラークの除去と回収が効果的に行われたと考えられた。さらに水分が増加していたことから保湿ケアが充足し口腔内乾燥が抑えられたと考えられる。

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi