2016 Fiscal Year Annual Research Report
Upgrade of ICT program to support self-management for patients with ischemic heart disease.
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26861894
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
菅原 亜希 宮城大学, 看護学部, 助教 (30521835)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 虚血性心疾患 / セルフマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者は、平成20年から平成24年にかけてInformation and Communication Technology を用いた継続的な患者教育プログラムの開発と検証に関わった。利用者の自己管理を支援する点が独自であり、少数例への介入の結果、利用者へのヒアリング調査では一定の評価を得ることができたが、モニタリング項目の精選の必要性やシステムの操作性、アウトカムの評価に課題が残った。本研究では、これまでの研究成果と課題を踏まえ、虚血性心疾患患者を対象とした自己管理支援プログラムを洗練し、検証することが目的であった。 平成26年度から患者教育内容の検討を重ね、平成27年度にはモニタリング項目を決定した。平成28年12月に決定したアプリケーションソフトウェア開発委託業者により、平成29年3月に虚血性心疾患患者セルフマネジメント支援システムが完成した。本システムはウェブアプリケーションであり、スタンドアロンアプリケーションと比較して開発費用が安価であることに加え、ウェブサイトに比して利用頻度の高い端末を使用することにより操作への抵抗性の低減が見込める。作成したウェブアプリケーションは「からだダイアリー」と命名した。「からだダイアリー」は大きく4つのコンテンツで構成される。セルフモニタリングの結果を入力する「日々の記録」、経過を把握できる「グラフ表示」、教育コンテンツである「自分の病気について知る」と「病気とのつきあい方」である。教育コンテンツについては、スマートフォンサイトとして研究代表者が作成し、開発委託業者が作成したコンテンツのメニューバーからリンクするよう設計した。「からだダイアリー」を用いた介入研究について、すでに所属施設倫理委員会の承認を得ているが、現在研究協力施設の倫理審査申請中である。
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