2016 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of the effectiveness of bright light therapy and the M Technique for ICU patient sleep disorders
Project/Area Number |
26861901
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
春名 寛香 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (80711134)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Mテクニック / ICU患者 / 睡眠障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、睡眠障害のある60歳以上のICU/HCU入室中の患者を対象に、高照度光療法とタッチの一種であるMテクニックのケアを組み合わせることによる、睡眠への効果検証を目的とした。 当初の計画では、対象者を①高照度光療法群②Mテクニック群③高照度光療法とMテクニックの併用群に無作為に割り当て、3群間において睡眠効果を検証する予定であった。5箇所の研究協力候補施設に依頼した結果、Mテクニック群においてのみ2施設の研究協力が得られたことから、②Mテクニックの睡眠障害への効果を検証することとした。なお、2施設のICUは救急ICUと術後及び重症患者に対応するICUであった。Mテクニック施行者としてICU看護師13名の研究協力が得られた。研究協力者には、RJB認定Mテクニックインストラクターによる4時間の研修を実施し、Mテクニックを習得してもらった。そして、2016年9月から2017年2月末までの調査期間を設けたが、ICU/HCU入室中の対象者を得ることができず、睡眠障害への効果検証には至らなかった。 この要因の一つとして、両施設共に、本研究の条件を満たす対象者においてはICU入室期間が短期間であり、救急ICUにおいては、脳疾患や鎮静中、精神疾患を持つ患者等、本研究対象者の除外因子を有する患者が多かったことがある。加えて、高照度光療法は、治療を優先させることや日常ケアに含めることへの難しさ等の声があった。 しかしながら、研究協力者の一部から、睡眠導入及び患者への心理的なケアにMテクニックは汎用可能であるという意見もあった。また、高照度光療法についても、導入している施設の見学から、ICU患者の日常生活リズムを調整する効果等の可能性が示唆された。よって、今後は、まずは、ICU退室後の患者を対象にこれらの効果を検証し、ICU患者の睡眠障害のケアへの一助としたい。
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