2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study for support of middle-aged breast cancer patients having children who live in medical depopulation area
Project/Area Number |
26861906
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
星野 聡子 城西国際大学, 看護学部, 助教 (20595491)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 医療過疎地域 / 子どもをもつ乳がん患者の支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療過疎地域で生活する、子どもをもつ壮年期乳がん患者への初期治療開始までの期間における早期介入看護ケアプログラムについて検討することを最終的な研究目標とし、医療過疎地域および近隣における子どもをもつ壮年期乳がん患者への初期治療開始までのケアに関する実態調査を行うことを目的とした。 1)医療過疎地域および近隣で生活する初期治療を終えた壮年期乳がん患者3名、2)医療過疎地域における医療機関および近隣の地域に密着した総合病院等で乳がん看護に携わる看護師5名に半構成的面接による面接内容から作成した逐語録を詳細に読み、データの全体像を把握した。研究テーマに関連した内容を抽出してコード化し、意味のあるまとまりで分け、カテゴリー化した。1)より、<この地域だと病院があまりない>等の地域特性を背景に、患者は医療者に<医師と患者、患者同士をつなげる役>、<医療者からの十分な説明>等を支援として求めており、時間の経過とともに自身のとらえ方が周囲との関わりにより変化したと考えられた。2)より、<地域に根ざした役割を担う>等の病院の特性により、病院における診療の現状には<多忙による時間的な制約>、<医師の説明の不十分さ>、<ハード面の問題>等が存在していた。看護の実際は<患者への十分な説明>、<スタッフ間での情報共有>、<フォローが必要な患者を見きわめ声をかける>、<事前に全員のカルテを確認する>、<医師の説明には必ず同席する>等であり、<もっと時間をかけて患者に関わりたい>、<患者に対する申し訳なさ>、<スタッフ間でもっと密に情報共有したい>、<個室環境を整備したい>等ととらえていた。しかし、看護師の新たな気づきとして<今できていることがあることに気づく>、<したい看護が見えてくる>等が存在していた。以上より、医療過疎地域における患者支援のネットワーク構築の必要性が示唆された。
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