2016 Fiscal Year Annual Research Report
Develop a terminal-care family support scale for Intensive Care Unit (ICU) nurses
Project/Area Number |
26861912
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
西村 夏代 関西福祉大学, 看護学部, 助教 (60553980)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護師 / 家族サポート / ICU / 終末期 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:「ICU看護師における家族に対する終末期ケア」尺度の開発. 方法:理論的根拠に基づく仮説検証型の研究で,House(1981)のソーシャルサポート理論の定義を基に,「ICU看護師の終末期家族サポート尺度」に改め,開発を行った.構成概念は,①環境調整サポート(9項目),②情緒的サポート(7項目),③情報提供サポート(11項目),④評価的サポート(5項目)の計4因子を一次因子とし,「ICU看護師の家族サポート」を二次因子とする二次因子モデルを想定した.統計解析は,因子構造の側面から,構造方程式モデリングによる確認的因子分析で検討した.因子モデルのデータに対する適合度の判定にはCFIとRMSEAを採用し,推定法にはWLSMVを用いた.統計解析にはSPSS22とMplus7.3を使用し、研究者所属大学の倫理審査の承認を得た。(承認番号:27-0783). 対象者:日本集中治療医学会の研修医研修認定施設に登録されているICUを有する病院から,無作為に抽出した100施設のICU勤務看護師1000名.調査期間は平成27年10月~3月. 結果:統計解析には分析に必要なすべての調査項目に欠損値を有さない323名分(有効回答率88.5%,男性13.3%,女性86.7%)のデータを使用し,ICU看護師の家族サポート尺度について,想定した4因子二次因子モデルを確認的因子分析により検討した.適合度指標はCFI0.948,RMSEA0.069であり,すべて統計学的に優位な関連性を示していた.このときの第二次因子から第一次因子に対するパス係数,第一次因子から観測変数へのパス係数はいずれも正値であり,二次因子から第一次因子へのパス係数は0.839-0.959の範囲にあった.よって「ICU看護師の終末期家族サポート尺度」がデータに適合することを明らかにし,概念的一元性を備えた測定尺度が開発できたといえる.
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