2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Reliability and Utility of Unrestrained Measuring Method of Respiratory Circulation Function for Full-term Infant
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26861918
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
徳武 千足 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (00464090)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 新生児 / 呼吸循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、前年度に引き続いてデータ収集・分析及び最終年度の総括を行った。 正期産新生児を対象に、日齢1~月齢2か月の間に計3回の呼吸循環機能の測定を行った。対象の条件は、経腟分娩で出生した正期産新生児を対象とし、代諾者である母親より承諾が得られた児を対象とした。また、1回の測定は原則哺乳~次の哺乳までの2~3時間とし、動脈血酸素飽和度(以下、SpO2)、心拍数は連続測定、また呼吸数、体温は一定間隔の時間で測定し、加えて睡眠覚醒状態も確認した。データ収集は、1名につき1~3回実施し、1回目15名、2回目14名、3回目11名の延べ40名であった。 在胎週数は39.8±0.9週(38~41週)、出生体重は3,092.7±281.2g(2,764~3,544g)、身長は48.7±1.3cm(47~51cm)であった。全例がAFD児であり、アプガースコアは1分値7.6±1.0点(5~9点)、5分値9.2±0.6点(8~10点)であった。全例が日齢1から母児同室を開始した。SpO2の経過をみると、全例に95%未満に低下した時間が認められたが、チアノーゼや無呼吸は見られなかった。また、羊水混濁あり群では羊水混濁なし群に比較して、日齢1における平均SpO2が有意に低く,対象の総測定時間に占める95%未満の低下時間の割合が有意に多かった。日齢を追うごとに総測定時間に占める95%未満に低下時間が少なくなった。睡眠覚醒別にみると、95%未満に低下した時間が総測定時間に占める割合は、有意差はみられなかったものの、睡眠状態の時に多い傾向があった。このことから、正期産新生児であっても、日齢1から月齢1ヶ月までの期間ではSpO2が95%未満に低下することが明らかになった。
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Research Products
(1 results)