2015 Fiscal Year Research-status Report
退院移行期の小児がん患児の親のレジリエンス促進を図る前向き子育てプログラムの活用
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26861919
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高島 遊子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00616592)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 小児がん / 心理社会的支援 / 育児困難 / 前向き子育てプログラム / 退院支援 / 母親 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、小児がん治療中に育児困難を生じた母親を対象に前向き子育てプログラム(トリプルP)による介入を行い、効果を検証することを目的としている。 【トリプルP実施前後に使用する質問紙の作成】実施前後に介入効果を検討するため、育児困難に関する尺度(DASS: 親の抑うつ・不安・ストレス、PES: 子育て役割に対する親の認識、PS: 子育てスタイル、 SDQ: 親が認識する子どもの行動変化 など)と育児関連レジリエンスを測定する尺度を使用し、質問紙を作成した。 【小児がん患児の親を対象としたトリプルPの開催】研究協力施設であるチャイルド・ケモ・ハウスと協同し、育児困難を抱える母親を対象にトリプルPを実施した。 プログラムはトリプルPジャパンの認定を受けたファシリテータが実施し、相談セッション(計4回)、電話セッション(3回)、修了セッション(1回)を2ヵ月間で実施した。 【介入効果の検討と成果の発表】トリプルP受講前後に実施した質問紙を分析し、1事例目をケーススタディとして学会発表を行った。今年度は全ての収集データについて学会発表を行い、学術論文として投稿する準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象者が当初の予定より遠方だったこと等により、トリプルPの実施に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の理由により研究の進捗にやや遅れがあったため、研究期間を1年間延長した。 今年度は、収集データの整理、学会発表、論文投稿の準備を進める予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗にやや遅れが生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究データの取りまとめと発表にかかる物品購入などに使用していく。
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Research Products
(2 results)