2015 Fiscal Year Research-status Report
子どもの声から作成する看護の自己評価尺度-病棟看護師用-の開発
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26861932
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山口 大輔 名古屋市立大学, 看護学部, 研究員 (50622552)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子ども / 入院 / 子どもと看護師 / 相互作用 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、まず入院中の子どもが看護師にどのような思いや感覚を抱いているのか明らかにする。次に、明らかとなった入院中の子どもが看護師に抱く思いに基づいて看護師が実践を振り返ることができるものを作成することを目的としている。
今年度は、インタビューを終えた学童期の子ども25名の分析を行い、その中で入院中の子どもが看護師に対して、子ども自身を尊重することの大切さなどの思いを抱いていることが明らかとなった。来年度関連学会での発表と学会誌への投稿を予定している。
次に、明らかとなった入院中の子どもが求めている看護師の態度や行動をもとに、看護師用の試作版実践振り返り表の作成を行った。その後小児病棟師長や小児看護の研究者たちと専門家会議を行い、その結果から実践振り返り表の内容を検討・修正した。 研究者が所属する機関の研究倫理審査委員会と調査施設の病院長の承認を得て、2月より小児病棟で勤務中の看護師の方へのインタビューを開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
入院中の子どものインタビューデータ分析に予定より時間をかけて行ったため遅れを生じていたが、その後の実践振り返り表の作成や研究倫理審査承認、調査施設での承認などが順調に進んだため、年度末にはデータ収集を開始するまでに至った。
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Strategy for Future Research Activity |
実践振り返り表を使用した研究のデータ収集と分析を行う。 先に分析を行った入院中の子どもが看護師に抱く思いについて、関連学会での発表と学会誌への投稿を行う。
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Causes of Carryover |
目的に照らし合わせて検討した結果、当初の予定とデータ収集方法が変更となった。また、今年度にデータ収集を終了する予定であったが、一部を次年度に行うこととしたため、繰越金を出すこととなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越しとなった次年度使用額は、データ収集関連の交通費費や謝金、学会参加等の交通費、物品購入等として使用する予定である。
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