2015 Fiscal Year Research-status Report
慢性疾患患児の服薬行動に関する発達段階別アセスメントシートの開発
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26861945
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
安本 卓也 椙山女学園大学, 看護学部, 講師 (50566099)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護学 / 小児 / 慢性疾患患児 / 服薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、慢性疾患患児の服薬行動について、患児とその保護者、服薬を支援する病棟看護師を対象に、インタビューによる半構造化面接での主観的なデータの機能分析に加えて、ビデオカメラを用いた構成的非参加観察法により客観性の高いデータ分析を行うことで、慢性疾患患児の服薬行動とその影響因子の関連について、乳児期、幼児期、学童期と各発達段階別の服薬行動アセスメントシートの開発を目的としている。 平成27年度については、平成26年度に実施した幼児期、学童期の36事例に加えて、乳児期の観察データを記録し、その分析を行った。半構造化面接のデータと合わせて、発達段階別の服薬行動アセスメントシートの開発に向けデータの解析を行っている。合わせて、乳児期、幼児期、学童期のデータを継続し収集している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度についても、前年度に継続して、面接データおよび観察データを収集し、分析を行っている。乳児期の観察データの分析には、技術と時間を要するが、概ね計画通りに進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに引き続き、慢性疾患患児の服薬行動について、患児とその保護者、服薬を支援する病棟看護師を対象に、インタビューによる半構造化面接での主観的なデータの機能分析に加えて、ビデオカメラを用いた構成的非参加観察法により客観性の高いデータ分析を行うことで、慢性疾患患児の服薬行動とその影響因子の関連について、乳児期、幼児期、学童期と各発達段階別の服薬行動アセスメントシートの開発を目的とし、面接データと観察データの収集、分析を実施していく。分析により新たに明らかとなった知見について、成果発表を行っていく。
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Causes of Carryover |
乳児期の分析に時間を要し、成果発表による経費が必要とならなかったが、分析のための経費と合わせて、次年度に使用することとしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に、乳児期の服薬行動に関する観察データの分析を補う解析ソフトの追加購入と、発達段階別の服薬行動アセスメントシートを開発し、得られた知見の成果発表を行う。
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