2015 Fiscal Year Research-status Report
認知症高齢者の在宅介護者の介護認識が在宅介護に及ぼす影響
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26861953
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
梶原 弘平 広島大学, 医歯薬保健学研究院(保), 助教 (10437626)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 在宅介護者 / 介護認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、介護の肯定的認識を活用して認知症高齢者の在宅介護者が介護について肯定的認識を持つことによる在宅介護への影響を検討することである。 平成27年度は、前年度に研究者が所属していた機関の倫理審査委員会で承認を受けた研究計画に基づいて調査を実施している。具体的な研究方法として、認知症高齢者を在宅で介護している家族介護者を対象者とした。調査方法は、自記式質問紙を用いた縦断調査を実施している。研究協力を得た西日本の4つの地域にある在宅介護施設を介して、自記式質問紙を認知症高齢者の家族介護者に配布した。質問紙の回収方法は、郵送法を用いている。縦断調査の調査時期は、研究同意を得られた対象者には、初回の調査、初回の調査から6ヵ月後、初回の調査から1年後の計3回を実施予定である。主な調査項目としては、介護者・認知症高齢者の概要、肯定的認識及び介護負担の介護認識、認知症高齢者の認知障害、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの症状である。 調査期間に1年間を要する縦断調査のため、現在も家族介護者への調査を継続している。今後は、データ収集を継続し、データ収集の終了後にデータの分析を行っていく予定である。今回の調査により得られたデータから、認知症高齢者の在宅介護者が介護について肯定的認識を含めた介護認識を持つことによる在宅介護への影響を分析した結果を踏まえて、認知症高齢者の在宅介護者の支援の検討につなげていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、認知症高齢者の家族介護者への縦断調査をすでに実施中であり、研究期間内に終了予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、研究協力施設と連携して、家族介護者への調査を実施している。円滑に、調査を継続できるように、研究協力施設との連携を密にとり、調査を継続していく。
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Causes of Carryover |
対象者への1年間の縦断研究を実施しており、年度をまたいだ調査を実施しているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
1年間の計3回の縦断調査を実施中であり、調査実施時には、研究協力施設の打ち合わせのための交通費、書類等の郵送費、質問紙の準備費用に使用する。また、最終年度であるため、結果の分析や海外への情報発信のための論文の校正依頼等の費用として使用する。
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