2017 Fiscal Year Research-status Report
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26861958
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大崎 瑞恵 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (70525948)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 退院支援 / 専門職連携実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、多職種からなるチームが提供する退院支援の質向上に資するため、回復期リハビリテーション病棟における専門職連携実践による退院支援の質評価指標を開発することである。 平成29年度は指標項目の作成のために回復期リハビリテーションに勤務する専門職(医師、看護師、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士)を対象に面接調査を行った。現在、得られたデータをKJ法を用いて解析中である。 また、退院支援の成果として最も注目すべきは患者と家族の退院後のQOLであるため、回復期リハビリテーション病棟から退院した患者や家族へ退院1か月後に聞き取り調査を行った。その結果、自宅退院が可能となった患者はADLの自立度が比較的高く、日常生活において不自由さはあるもののほぼ自立して生活できており、病院から受けた支援に対して患者・家族ともに高い満足度を示した。また、仕事や趣味など家族の都合に合わせたサービス調整に対して、家族は満足していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
退院支援の成果として最も注目すべきは患者と家族の退院後のQOLであること、また、包括的な指標とするためには支援を受けた患者や家族の意見を取り入れる必要があることから、回復期リハビリテーション病棟から退院した患者や家族を対象に、退院1か月後に聞き取り調査を実施することとした。しかし、自宅退院となる患者が予測よりも少なく、コミュニケーション障害や施設への退院等の理由から調査への協力が得られず、研究遂行に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
専門職への面接調査、患者・家族への退院後の聞き取り調査、文献から、指標案を作成する。パイロットテストを実施後、回復期リハビリテーション病棟に勤務する専門職を対象とした全国的な質問紙調査を実施する。
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Causes of Carryover |
【理由】 患者や家族を対象とした調査への協力者の確保が難しく、そのために研究計画に遅れを生じ、質問紙調査に至らなかった。 【使用計画】 現在作成中の指標案について全国的な質問紙調査を行うための費用として使用する。
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