2017 Fiscal Year Research-status Report
術後せん妄発症予測スケールの臨床妥当性・実用性の検討
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26861969
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
原沢 のぞみ 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (10623077)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | せん妄 / 予測スケール / 高齢者 / 脳血管疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、せん妄予測スケールを用いた実用性・臨床妥当性の検討において、患者へのせん妄予測スケールの適応性について検討するため、調査対象施設との調整を行った。平成26年度に実施したせん妄ケアに関する実態調査において、患者調査への調査協力について調査協力可能との回答を得た33件中に対して、実際に患者調査協力が可能かどうか、再度調査協力の確認を行った。その結果、調査協力が可能との回答が得られた施設がごく少数であったため、再度調査協力施設の調整が必要となった。調査は研究協力者を中心とした患者調査となるため、調査計画について、研究協力施設との綿密な調整が必要であり、プロトコールについて確認を行った。さらに、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針の改定に伴い、所属機関の倫理審査の再審査が必要となったため、調査を一時中断する必要性が生じた。そのため、調査時期の遅れが生じ、調査の実施に向けた修正を行った。 せん妄ケアに関しては、国内・国外文献、学術集会等における情報収集を行いながら、せん妄予測の意義および理論的根拠に関して検討を行った。また、平成26年度に実施した全国調査データの詳細な分析をすすめた。また、スケール開発時における脳血管疾患における治療方法の改善に伴い、開頭術から血管内治療が増加している背景もふまえ、スケール項目および内容についての再検討を要する可能性も視野に入れ、予測スケールの妥当性について検証を進める必要性を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
倫理指針の改定に伴い、研究計画の見直し、倫理審査の再申請の必要があり、計画が遅延した。また、研究協力施設への協力確認を行ったが、協力者が十分確保できず、新たな協力者への依頼が必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
調査協力施設への調整を行い、患者への調査を実施していく。その際、各対象施設における倫理審査を要するため、倫理的な配慮を十分行ったうえで調査を実施していく必要がある。調査の実施に関しては、患者評価を調査協力者が実施していくため、調査アドヒアランスの保持および調査協力が滞りなく実施できるよう、調査運営を行っていく。
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Causes of Carryover |
患者調査の実施が遅延しており、対象施設への旅費が発生しなかったため、次年度使用額が発生している。調査期間の延長申請をしており、次年度に患者調査のため、福岡への旅費、学会発表のための旅費、論文投稿費用を要する計画としている。
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