2015 Fiscal Year Research-status Report
精神看護専門看護師による看護師のメンタルヘルス不調者への支援のあり方に関する研究
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26861970
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
異儀田 はづき 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (70601293)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護師 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、精神看護専門看護師による看護師のメンタルヘルス不調者の支援に関するニーズおよび過程と方法、職場との連携の方法をもとに、より良いメンタルヘルス支援体制の在り方を明らかにするものである。 本年度の実施計画は、1.看護師のメンタルヘルス不調者の支援における管理者と相談者のニーズおよび過程と方法の情報収集、2.看護師のメンタルヘルス不調者の支援における職場との連携についての情報収集だった。 平成26,27年度に精神看護専門看護師が実施したメンタルヘルス支援の相談者(8名)と管理者等のサポート者(24名)に関して情報収集した。集計の結果、相談者にはストレス反応として抑うつ、不安、睡眠パターンの変調、倦怠感、その他の身体症状、ストレッサーは自己評価の低さが共通していた。介入方法は、支持的面接と管理者との調整を並行しており、相談者の話を傾聴し、職場で勤務を継続するための支援を行っていることが明らかになった。。 研究者の活動施設では、既卒の新入職員への対策が急務になったため、系列3病院の平成25年度のデータを用いて、新入職員のうち新卒看護師と既卒看護師のメンタルヘルス支援について集計した。その結果、既卒看護師の相談は新卒看護師に比べて遅く10月以降に増加し、ストレス反応には怒りや希死念慮、ストレッサーには元々の感情の不安定さや心身の健康問題もあり、背景に複雑な問題があると予測された。スキルの活かせなさや仕事のコントロール感の低さも特徴的であった。 次年度に向けて「精神看護専門看護師によるメンタルヘルス支援に関するプロトコール」について検討し、すでに管理者には精神看護専門看護師の活用方法が理解されているため、作成は不要とした。そのため、計画を修正し、支援の効果を明らかにするため、「精神看護専門看護師によるメンタルヘルス相談をうけた看護師の内的キャリアの変化」に関する調査を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、臨床における実践活動を通して行うアクションリサーチである。平成27年度に予定していた情報収集を行い、集計を行った。相談者の件数が少なく、データの集計は記述統計のみであるため、精神看護専門看護師によるメンタルヘルス相談に関する情報収集は、今後も継続して行う予定である。また、所属する施設の実態に応じて、新入職員のうち新卒看護師と既卒看護師に関して過去のデータの集計を行い、傾向を把握した。さらに、平成28年度に計画していたプロトコールの作成について必要性を検討し、計画を修正し、新たなインタビュー調査を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
「精神看護専門看護師によるメンタルヘルス相談をうけた看護師の内的キャリアの変化」のインタビュー調査を継続し、データ収集と分析を行う。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査の実施に伴い、インタビュー調査の謝礼およびテープ起こし費用に充てることにしたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
インタビュー調査の謝礼(3千円×5名)、テープ起こし費用(30千円×10名)を予定している
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