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2015 Fiscal Year Research-status Report

座位褥瘡を座位で治す革新的褥瘡ケア方法の確立

Research Project

Project/Area Number 26861971
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

福田 守良  金沢医科大学, 看護学部, 助教 (90711094)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords車いす / クッション / 褥瘡 / 高齢者 / 心身機能
Outline of Annual Research Achievements

歩行できない高齢者にとって座位姿勢をとることは、寝たきり予防の観点では重要である。しかし、現在臨床では、座位により褥瘡が発生すると、座位姿勢では褥瘡が悪化するため、臥床させて治癒を図っている。そのため高齢者は寝たきり状態となり、廃用症候群の発生率を高め、呼吸器合併症などを増加させる。したがって、座位により発生した褥瘡を臥床させることなく早期に治癒させることが求められている。
そこで、これまでにない圧切り替え機能付きクッションを用い、①座位で生じた褥瘡の治癒と②心身機能(認知機能、関節可動域、筋肉質量)を検証し、褥瘡を座位姿勢のままで治す革新的なケア方法を確立を目的とする。
本年度の実施状況は、対象者をリクルートした結果4施設中2名であった。前年度、症例数がいなかったため、対象施設を追加したが、症例数が集まらなかった。そこで、調査依頼施設である4施設で、日常的に車いすを使用する高齢者を対象に褥瘡の有無とケア内容の実態調査を行った。結果は123名であり、車いすを利用する全高齢者を母集団として褥瘡有病率0.8%(尾骨部)であった。症例数が少ない要因として対象者の座位時間は平均約11時間であり、その間おむつ交換4.3回、食事3回、概ね2時間以内に褥瘡好発部位の局所圧が解除されていた。
本年度、調査した2症例は、難治性の褥瘡であり、圧切り替え型車いすクッションを使用した結果、治癒傾向を示した。難治性の褥瘡に有効性が見られ、今後は、対象施設を増やし、対照群を含め、褥瘡治癒効果と心身機能を評価する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究が遅延した理由として、想定していたよりも褥瘡の症例数が少なかった。その背景は、臨床で適切なケアが行われていることが考えられる。しかし、難治性の座位褥瘡は、治癒の遷延が起こり、通常のケアに加えて圧切り替え型車いすクッションが有効であることが示唆された。今後は、対象施設を増やし、症例数を増やす予定である。

Strategy for Future Research Activity

対象施設を1施設増やし、定期的に褥瘡の症例を増やす予定である。

Causes of Carryover

27年度使用予定の物品、旅費よりも、調査に必要な物品である眠りSCANを優先して購入した為に差額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

昨年度繰越し分を含め、本年度は、昨年度購入予定であった座圧分布測定装置、クッションのバッテリー、学会発表の為の旅費に使用する予定である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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