2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the new method for pressure ulcer healing in the seating position
Project/Area Number |
26861971
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
福田 守良 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (90711094)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 褥瘡 / 高齢者 / 車いす / 心身機能 / 座位時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、圧切り替え機能付きクッションを用い、座位で生じた褥瘡の治癒と心身機能(認知機能、関節可動域、筋肉質量)を検証することである。研究対象者は、介護老人保健施設4施設に入所中の高齢者とした。介入群は圧切り替え機能付きクッション、対照群は、同様の圧切り替え機能付きクッションを静止型として使用した。調査予定人数は、66名であった。 平成26年から平成29年の調査結果は、調査協力を承諾した4施設中研究対象者が3名であった(介入群2名、対照群1名)。この結果は、先行研究から算出し、予定していた対象者66名より極めて少ない調査結果であった。そこで、平成27年3月~28年9月にかけて調査依頼施設である4施設で日常的に車いすを使用する高齢者を対象に褥瘡の有無とケア内容の実態調査を行った。平成28年度に追加調査を実施し、結果は174名であった。車いすを利用する全高齢者を母集団として、褥瘡有病率1.1%(尾骨部)、0%(坐骨結節部位)であり、先行研究よりも低い値であった。症例数が少ない要因として、対象者の座位時間は平均11時間であり、その間おむつ交換4.5回、食事3回、概ね2時間以内に褥瘡好発部位の局所圧が解除されていたこと、また、研究対象となった介護老人保健施設では、軽度d1が発生した場合、直ちに処置、及び臥床時間を減少し、殿部の負担を軽減していたと考えられる。 上記、介入群の結果と実態調査の結果を平成28年9月第18回日本褥瘡学会で口頭発表した(発表結果は171名、以後3名追加)。現在、1.実態調査、2.症例について、分析、考察を実施し、論文作成している。
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