2015 Fiscal Year Research-status Report
在宅認知症高齢者の精神科病院入退院に関わる要因と地域生活支援方法に関する研究
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26861979
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
加賀田 聡子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 助教 (60632429)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 認知症 / 就労者 / 介護負担感労働生産性 / 労働生産性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,在宅認知症高齢者が精神科病院への入退院に関わる要因とその過程および課題を明らかにし,地域生活支援方法を検討することを目的とする.平成26年度および平成27年度では,文献検討と予備調査としてインタビューと自記式質問紙を実施した.その結果,認知症の人を在宅で介護する就労者の仕事と介護の両立支援について検討する必要があり,研究計画の変更が生じた.研究計画の変更に伴い,認知症高齢者を在宅で介護する就労者に関する文献検討を行った.文献検討では,仕事と介護による先行研究において,仕事によるストレスや仕事の要求度を軽減し,仕事の満足度を増加することにより就労している介護者の精神的健康感やQOLを高めることが明らかとなっている.認知症高齢者と同居している介護者については,認知症の程度が悪化するにつれて介護ストレスや介護・仕事間のコンフリクトが高いことが示唆されている.介護による体調悪化が仕事の能率低下に影響することが指摘されていることより,認知症高齢者を在宅で介護する就労の介護負担感は高く,労働生産性の低下が考えられ,現在認知症高齢者を介護者する就労者の介護負担感と労働生産性の実態と関連要因を明らかにするための調査を実施している.本研究により,認知症高齢者を在宅で介護する就労者のQOLの維持・向上および労働生産性の観点から仕事と介護の両立支援のあり方を検討する基礎資料となると考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は,平成26年度から平成27年度の計画で実施したが,文献検討と予備調査としてのインタビュー調査と自記式質問紙による調査を実施した結果,認知症の人を在宅で介護する就労者の仕事と介護の両立支援について検討する必要があり,研究計画の変更が生じた.研究計画の変更に伴い,認知症の人を在宅で介護する就労者に関する文献検討および認知症高齢者を在宅で介護する就労者の介護負担感と労働生産性の実態と関連要因を検討するための調査票の作成に時間を要し,平成27年度内に調査を実施することが困難であったためやや遅れてしまった.
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Strategy for Future Research Activity |
認知症高齢者を在宅で介護する就労者の介護負担感と労働生産性の実態と関連要因を検討をするために,現在調査を実施している.平成28年度内に分析および得られた結果より報告書をまとめ,成果発表を行う予定である.
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Causes of Carryover |
文献検討と予備調査としてのインタビュー調査と自記式質問紙による調査を実施した結果,認知症の人を在宅で介護する就労者の仕事と介護の両立支援について検討する必要があり,研究計画の変更が生じた.研究計画の変更に伴い,認知症を介護する就労者に関する文献検討と調査票の作成に時間を要し,本調査を実施することができず,次年度に使用額が生じた.平成28年度までの一年間研究補助期間延長を申請し承認が得られている.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定どおりWEB調査を実施するための予算を平成28年度の予算に繰り越した.その他,成果発表のために学会や研究会の参加を予定している.
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